jkondoさんへの手紙

日本に戻ってくるんだってね。

あなたがアメリカに行くと行ったときは正直気でも狂ったのかと思いました。
色々と理由はつけていましたが、私にはあなたがアメリカに行くのは合理的な行動から程遠いと思ったからです。
「いい意味で日本的な企業が何故アメリカに??」
当時、友人と語り合ったものです。

私がはてな村にブログを開いたのは2004年のことでした。
はてな村に来たのは同じ大学の同じ学部出身者が会社を立ち上げてブログサービスを展開していると聞いたからでした。
(在学中にも今までも会ったことは一切ないけどさ)

あのころのはてなはいかにもあの大学のあの学部的な雰囲気に満ちておりました。

一言で言えば「カオス」でした。

何を考えてるのか分からない。それでいて妙なパワーとこだわりに満ちている。
そんな雰囲気に満ちておりました。
そんなはてなで私は学生時代に戻ったような気分でブログをやっておりました。
(最近は多忙で放置気味だけどさ)

でも今はどうでしょう。
はてなは何だか方向性を見失った感すらあります。
これは曖昧な言い方です。
だって、私も雰囲気でしか判断できてませんから、
ただ「なんとなく」そう思うだけです。
おそらくjkondoさんも良く分からなかったのではないでしょうか。

アメリカでやろうとしていたことが、日本からはできないという事は無いと思っている。世界に通用するインターネットサービスを作ろう、という目標も、必ずしもアメリカに居なければできないという事は無いはずだ。むしろ、作り手の勢いのようなものの方が大事だと感じている。

http://d.hatena.ne.jp/jkondo/20080214

上の記述を見る限り、紆余曲折を経て「正解」へたどり着いたような感じが私はしてます。
そうですよ。アメリカに行く必要なんてなかったんですよ!
はてなは日本発の企業として独自の発展をすればそれで良かったんです。

jkondoさんはアメリカに行ったからこそ気づいたのでしょう。非常に逆説的ですが・・・

社長が日本に戻ってきて、会社も生誕の地に戻る。
そのニュースを聞いた時はなんだか「ホッ」としました。
その気持ちには何の論理もありません。ただ、そう思ったのです。

敢えて論理をつければ、ちょっと上で書いたような論理です。

これ以降はてなはてならしく蘇るのか?
それともまったく別の形へと発展していくのか。
それは分かりません。
それが分かってたら私はとっくに会社興してるでしょうから。

でも、私は期待してます。
これからははてなルネッサンスになることを。

私ももう一度はてなに目を向けます。
私にとってのはてなは部屋の片隅でホコリをかぶってたような状態だけども。
でも、創業者が日本に戻ってくるんです。
何かが起きます。きっと。

http://hatena.g.hatena.ne.jp/hatenapress/20080214/1202969302