読売の暴走っぷりが笑う

 小沢は結局、「やめるのをやめた」らしい。なんじゃそりゃあああ、と故松田優作みたいに驚いてしまった。しかし長い目で見れは民主党にとっては、小沢が踏みとどまったのはプラスだろう。だって、なんだかんだ言って彼以上の人材がいないもんね。
 それにしても世論を混乱させたのは読売新聞である。小沢が連立を持ちかけたなどというデマを飛ばしておいて、今は知らん振りを決め込もうとしている。最近は与党よりの頓珍漢な社説が以前よりも目立っていたが、ついにデマまで書くようになったか。某老人の老害というにふさわしい醜態である。産経がイラクの人質事件の時に自作自演説というデマを振りまいた「事件」以来のマスメディアの暴走である。
 それはともかく、これからどうなるんだろうか?民主党が評判を下げたのは間違いない。相変わらず大学のサークルのような不安定さが残っていることを露呈したし、小沢も変わったとか言いながらも、強権的な姿勢がまだ残っていることがばれてしまった。
 一方の自民党も小沢が代表に踏みとどまったことで、苦しい戦いが続くことが確定してしまった。ケツの青い前原あたりが再登板すれば自民党は笑いが止まらなかっただろうに。
 対案を出せだの、政権担当能力を示せだの、というのは所詮は言語明瞭意味不明の与党擁護のための方便である、と言うのは私のかんぐりであろうか。
 小沢が認めるように次の選挙で民主が勝つのは難しい。しかし、自民党が持つ衆議院での3分の2の議席さえ奪い取ってしまえば自民党は文字通り八方ふさがりになるわけで、その程度に勝つのは難しくないだろう。だって小泉チルドレンなんてエンタ系の芸人と同じく、ただの一発屋の集団だもんね。
 結局、混乱はあったものの、自民党の終わりはやっぱり近づいてるんじゃねえの?