福田内閣で選挙をするとどうなるか

 福田内閣が今日にも成立する見込みだ。

 この内閣で選挙をするとどうなるんだろうか。私なりの予想を書いてみた。

 各党の比例での得票推移 最新版で書いたとおり小泉人気で一時的に得票数をアップさせて磐石の政権与党として復活したかに見えていた自民党だが、選挙用の顔として選んだ安倍で大コケし元の木阿弥になってしまった。

 安倍内閣のあまりに無残な最期のせいでみんな忘れているかも知れないが、安倍内閣は国民の圧倒的な支持を受けて成立したのである。その内閣でさえ自民党の比例の得票数が1600万票しかなかったのである。一方で民主党郵政選挙の大逆風の中でさえ2000万票を底堅く取れる政党に成長してきている。もはや自民党の命は風前の灯なのである。小泉が再登板をかたくなに拒否している今、自民党は党の「顔」を変えることでしのぐ道は断たれた。

 ありていに言ってしまえば自民党が次の選挙で勝つには麻生の「反構造改革路線」しかなかったのである。 
かつて私は安倍にこの路線をすすめたが(http://d.hatena.ne.jp/miyatake_gaiko/20070731/p2)、本人の耳に届くはずもなく(笑)、安倍は財政再建優先(=日本滅亡)、地方衰退を大いに推し進める内閣を作った挙句に「逃走」した。

 福田は一体どんな路線をとるのであろうか?党人事から読み取ろう。
 政調会長に谷垣を起用したが、この人は元々、縮小均衡増税路線の財務省路線の人である。記者会見でも財政再建を最優先事項に挙げており、日本を破滅させる政策を連発することであろう。気になるのは古賀選挙対策委員長の起用である。この人は言わずと知れた反構造改革主義者であり、地方にもっとインフラを、と唱え続けて来た人物である。彼が福田内閣の経済政策に影響を及ぼせば自民党は選挙に勝てると思われるが、選挙対策委員長というポストは何であろうか?古賀の口を封じるために名誉職につけた、と見るのは私のひねくれた性格であろうか。
 また大臣の顔ぶれは今の報道を見る限りほとんど変わらないようである。とするとhttp://d.hatena.ne.jp/miyatake_gaiko/20070903/p1で書いたように日本滅亡オールスターズのキャストがそのまま残ることになる。


 あ、やっぱり、こりゃ選挙やったら大敗だわ(笑)

 同情の余地はない。自民党の生き残りのために構造改革なんて言うデマをでっち上げ、経済音痴の清和会に自民党の乗っ取りを許してしまったのが全てである。国民をデマで発狂させ、不幸に陥れたのは許しがたい。

 福田がしのぎきれるか?私にはかなり疑問である。