安倍改造内閣について

 何か書こうと思いながら時間がとれず発足から1週間経ってしまった。その1週間の間に大臣が早くも交代してしまったのは早くもこの内閣の行く末を表している。それはともかく私の雑感を書いておく。

 最悪の人選としては石原、与謝野ラインであろう。与謝野はいわずと知れた財政再建論者+増税論者である。一見コウゾウカイカクというものからは遠く見える人物だが、何のことは無い、日本財政破綻論を信じている電波であり、その意味でコウゾウカイカク主義者と同根である。日本国民を破滅に導くことのは間違いなし人物である。健康状態を理由に一線から身を引いていたはずだが、回復しやがったか。本人が回復して日本を破滅に導こうとするのはどういうこっちゃ。
 石原は言わずと知れた盲目的カイカク主義者である。とにかく政府を縮小し、規制緩和さえすれば国民はハッピーになると信じる無邪気な人物である。それ故にもっとも日本国民にとって有害な人物である。
 また総務大臣増田寛也。彼は地方を破滅に導くこと間違いなしである。彼のwiki(
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A2%97%E7%94%B0%E5%AF%9B%E4%B9%9F)を読めばすぐに分かるが「地方ががんばれば地方は報われる」と本気で信じているトンデモなお方である。慶応大学の片山善博教授が指摘するように「三位一体とか地方分権とかの美名のもとで地方が破壊しつくされた。」とする現状認識がもっとも正しい。ってか早く気づけよ。両方とも元知事なのにエライ違いである。増田は幸せの国の住人なんだろうか。
 参院選自民党が大敗した後に自民党の非主流派の人物が地方に配慮しろとわめいていたが、今回の人事には全く反映されてないと言っても過言ではない。やはり自民党は小泉カイカク(笑)のせいで清和会一極支配に転換し、そのせいで政策転換が行われない構造に転換したのは間違いない。自民党の長期政権をささえた構造が無くなってしまったのである。これで次回の選挙も敗北間違いなしである。
 唯一良い点を探すとするならば、麻生幹事長である。彼だけは地方を救うには公共投資が有効であることを理解しているようだ。しかし、幹事長という役柄からいってどの程度彼の考えが政策に反映されるのかは未知数である。

 全体的に言って、安倍改造内閣構造改革から財政再建へとシフトしたような人選であろうか。電波思想Aから電波思想Bに移っただけというのはまことに香ばしい限りである。間違いなく日本にとどめをさす政策を連発することであろう。短命に終わってくれることを切に願う。

 次回の内閣が構造改革の根本的な誤りを認め、財政再建が国を滅ぼすと言うことに気づくことを願わずにはおれない。