打ち切らなくてはならないのは「あるある」だけじゃない件

「あるある大事典2」打ち切り決定 関西テレビ

 こうなることは花王が手を引いた時点で分かってはいたが・・・
で、他にもぁ ゃι ぃ健康情報を売り物にしている番組あるよね?あれはどうなの?やってもいない実験は大問題だが、他にも「一応やってるけどなんら意味のない実験」というのも存在するはずだよねえ?サンプル数が極端に少ない実験。比較対照を行ってない実験。追求していくと信憑性にかなり問題のある実験を参考にして結論をだしてる番組っていっぱいあるよねえ?どこまでがアウトでどこまでがセーフなのかしらん。今回の件は「たまたま」発覚しただけだと言う希ガス
 んで、今回の件で総務省関西テレビを聴取するのだという。

  「あるある捏造」総務省が関西テレビ聴取へ

 はて、なんでだろうかと思ったら放送法に抵触する恐れがあるからだという。

 総務省は、「報道は事実をまげない」などと定めている放送法に抵触していないかや、他にも似た事例がないかなどを関西テレビから聴取し、事実関係を慎重に調べる。

 そういえばこんな決まりがあったな、というくらいの陳腐なお題目である。これに従えばテレビは事実だけしか放送してはいけないはずだが現実はどうだろうか。グレーゾーンギリギリってか、オレから見れば「アウト」の番組が数限りなく見受けられるぞ?超能力、UFO番組、血液型別性格判断、気功で難病が治る、心霊番組等々、テレビで今でも堂々と放映しているものがあるではないか。素性あやしからん占い師のおばはんが未来を予見できると称する番組はどうする気だ。日本は破綻寸前だと煽っているニュース番組はどうなるのだ。
 もちろんこんなこと言い出したらキリがない。某電気街での路上での違法DVD販売と同じく、事実上黙認してるのだ。たまに思い出したように取締りが行われているが結局は数週間もすれば元の木阿弥だ。この総務省の対応だって、世論が騒いでるから「一応」なんか対応して選挙民の機嫌をとっとくか、くらいの感じで聴取を行うのだろう。どうせ大した処分にはならんことは間違いない。まいどお決まりの「訓告」くらいの行政指導でお茶を濁しておしまいだろ。
 世の中ウソに満ち溢れているのでいちいち怒ってもしょうがないじゃん、というのが私の意見だが上の記事によると世間の反応はそうではないらしい。

この問題で、関西テレビに寄せられた抗議や問い合わせの電話は、21日夜までに計243件、キー局のフジテレビには約800件、メールも500件以上あった。内容は「あの番組が信用できなくなった」「信じていたのに裏切られた」などの批判が約55%で、「過去の番組にも問題がなかったか調べてほしい」という声もあった。

 「あの番組が信用できなくなった」などとおっしゃる人は、これからも他の健康情報番組をやはり信頼するのだろう。「信じていたのに裏切られた」などとおっしゃる人はこれからも何か「信仰」の対象を移して信じるのだろう。「過去の番組にも問題がなかったか調べてほしい」などとおっしゃる人は今までどういう態度で番組を見ていたのだろうか。
 どういう根拠で信じていたのか全く不明だが、とにかく「信じていた」らしい。信じていた私の気持ちをどうしてくれる、と言いたいらしい。
 難しく考えることはない。今後そういう番組を見ないという行為をすれば良いだけだ。もっと良いのは裏を取る、という行為に目覚めることだ。今までその番組に踊らされて使った金は勉強代だと思ってあきらめることだ。
 上の方で触れた某電気街の路上違法DVD販売だって、買う人がいるからなくならないのだ。テレビの怪しげな番組だって見る人がいるからなくならないのだ。まずはこの悪循環から抜け出すことに気づくことだ。

 
 

 でも、不二子ちゃんに毎度毎度騙されちゃうルパンみたいに永遠と続く悪循環なんだろうけど。