阪神よ。今年もありがとう。

 ついに中日の優勝が決定した。
 球児の涙から約40日。阪神の勝率は8割を超えた。8月末に5連敗し、貯金の数が5で首位中日と9ゲーム差になった時に私は終わったと思った。
 このままずるずると落ちてAクラスも危ないのではないかと思った。しかし私は間違っていた。阪神は驚異的な粘りを見せ連勝を続けた。
 1番の赤星が打てない盗塁できないなら、2番の関本が打つ。4番の金本が四球で歩かされたり、調子が悪くて打てないなら、5番の濱中が打つ。クリーンナップが苦しければ鳥谷、矢野ががんばった。抑えが連投で苦しんでいれば先発が完投の勢いでがんばる。エース井川が苦しければ、安藤、福原、杉山ががんばると言った具合にまさにチーム一丸となって白星を積み重ねていった。
 優勝には届かなかった。しかしまさに「奇跡」というにふさわしい追い上げだった。3試合を残して80勝を超えているのだ。立派な成績である。たまたま中日が更に強かったと言うだけだ。恥じることはない。
 
 岡田監督は就任時に阪神を常勝軍団にすると言った。1年目こそ4位だったものの、2年目は優勝、そして3年目の今年も80勝を越えたのである。岡田監督の公約は見事に達成されたのである。岡田監督の頑なな采配は時に批判を浴びることはあった。しかし、ここまでの成績を残したのだ。名将といえる。

 来年こそきっと優勝できる。そう確信した後半戦だった。