ポスト小泉3氏

 ポスト小泉3氏、公共事業の必要性訴え

富山市で開かれた自民党の北陸信越ブロック大会は、総裁選立候補を目指す安倍、麻生、谷垣の3閣僚が地方の党員票の取り込みを意識してか、そろって公共事業の必要性を訴える展開となりました。
 「公共工事というものはそんなに悪ですか。違うんじゃありませんか」(麻生太郎 外相)

 「基礎的なインフラの整備は大切。地域が立ち上がっていくためには、立ち上がっていくための道路だって必要です」(安倍晋三 官房長官

 「基本的なインフラが整備されていない中で、『がんばれ、がんばれ』と言っても、なかなかできない」(谷垣禎一 財務相

 地域経済の活性化について問われると、3人は口をそろえて公共事業の必要性を強調、また、富山県での大会とあって、そろって北陸新幹線の整備を訴えました。

 地方の自民党員票を強く意識した発言と言えそうですが、小泉改革の柱の一つだった「公共事業削減」をいかに見直していくかの具体的な道筋は示されませんでした。


 麻生は以前からこの種の発言を繰り返していたから納得できる。谷垣も高税率高福祉を目指している感じがあるのでこういう発言は不思議ではない。しかし新自由主義の権化・安倍がこんな発言をするのは不可解である。彼の本音は「地方氏ね」のはずだ。選挙前の空手形ではないのか。
 小泉が総裁選に立候補したときも対立候補亀井静香は公共事業の具体案を示し、その実行を条件に総裁選を降りたという過去がある。もちろん亀井の約束は実行されなかった。裏切られた訳である。権力闘争の権化の小泉は平気で嘘をつく人なのである。その小泉に魅入られた安倍の言うことである。全く信用できない。