ワーキングプアをまとめてくれてる人がいた

 NHKスペシャル「ワーキングプア 働いても働いても豊かになれない

 私が批判した学者 *1村尾信尚という名前らしい。
日本を破綻に導いている元凶であるの大蔵官僚出身らしい。
 まあ、それは置いといて上記のHPの作者はかなり的確に批判してる。短期的な対策も書いてある。

 んでもまあ、長期的には日本を成長路線に載せるのが一番なんだけどね。どうすればいいかは先日載せたhttp://www06.jaycee.or.jp/2006/soul/economic/uploads/plan.htm:title=2006年度(社)日本青年会議所 経済復興プラン(案)]にまとまって掲載されている。

2006年度(社)日本青年会議所 経済復興プラン(案)日本経済復活の会のHPにも載っている
とおり日本の停滞は深刻だ。アメリカ、イギリス、ユーロ圏などの先進国と比較しても極端に成長が低い。しかしマスメディアでこれを主張している人を見たことはない。どうなっとんだ。野球の監督は弱かったら世間から責められるのに総理大臣はなんで例外なんだ。日本だって世界先進国経済リーグでぶっちぎりに最下位なんだぞ。
 んでまあ、経済成長しなかったら誰かが憂き目を見ることになる。だって、国富の総量が増えずに所得が2000万円以上の富裕層だけが増えてるわけだから、貧乏人が憂き目を見るだけである。それがワーキングプアに取り上げられてた人々だ。おまけに最近は洗脳が行き届いたようで、能力がない人、どう考えてもワーキングプア一直線の連中までが累進課税強化反対なんて言うようになった。どう考えてもカルト宗教である。
 橋本が財政再建とやらに走った事に端を発して10年。大体約100兆円超の国富が吹っ飛んだ。亡くなった人を悪く言いたくはないが橋本総理が間違いの元であった。ある意味、橋本の方針を純化強化した路線をひた走ったのが小泉である。小渕はこの失われた10年の中で唯一マシな総理だった。彼の政権がもう2年くらい続いていればなんとかなったんだが。
 まあ、過ぎたことはしょうがないので将来の展望を書くと、非常に暗いと言わざるを得ない。だって、後継総理と目されている安倍がどう考えても小泉路線の継承者だもん。どうにもならんよこりゃ。おまけに与謝野とか有力者もトンチンカンなことばっかり言ってる。
 この状況を打開するには適切な公共投資をするしかないわけだが、小泉が橋本派つぶしの方便として使った「公共事業は悪」という一面的なプロパガンダが浸透したせいでほぼ政治的に実行不可能な状態になっている。麻生は唯一の例外だが、どう考えても彼が次の総理になるとは思えない。
 プライマリーバランスという無意味な指標にこだわって更なる歳出削減を推進するらしいので、さらに10年は日本の停滞は必至である。
 自ら滅亡を選び取ってるので当然なのだが、とことん衰退に向かって一直線なわけで、日本全体がカルト宗教みたいになってしまった。洗脳が解ける気配は全くない。
 だって、NHKの別の番組でフリーターが累進課税強化に反対なんてしてたのを俺は見たんだぜ?こんなこと論理的に考えてありえねえ。
 ワーキングプアが自分の首を絞める形でワーキングプアの問題は今後さらに拡大するだろう。

 そういえばセイフティネットが大切とか自民党民主党もお題目のように唱えるが、失業しないのが一番いいということに気づいていない。みんながそれなりに働く場所があってそれなりに所得を得られる社会が一番いいのである 結局のところ理想の社会はセイフティネットのある社会とか欧州型とかなんとか怪しげな横文字で語られる社会などではなく、80年代までの日本社会のことだったのである。あ〜なんてお粗末な結末。