どのように構造改革ファシズムは作られたか

 ニュースが分かる経済学 もう、世間の常識に騙されないぞ!というHPを発見。
 
 このHPには今までに私が得た正しい(と私が現在思っている)経済学の知識が凝縮されてつまっている。

 私の経済の知識はポール・クルーグマンクルーグマン教授の経済入門や、野口旭の経済論戦―いまここにある危機の虚像と実像など10冊にも満たない一般書を読んだ程度だから、お世辞にも「分かっている」とは言い難い。せいぜい、「分かったつもり」になっているレベルである。しかしながらこれらの本に書いてある内容は整合性があるし、世間一般のテレビに出ている自称経済専門家がいかに間違っているかをちゃんと説明してくれている。だから私はこれらの本が正しいと判断しているのだ。
 
 これは自戒を込めて言うのだが、正しい経済学の知識なしに、新聞とかTVの情報を得ると、誤った知識が身についてしまい、誤った結論を出してしまうのだ。私もそうだったのだが、正しい経済学の知識なしに、現在の大メディアの発している情報に接すると、構造改革万歳主義にミスリードされてしまうのである。
 上記のHPに非常に簡潔にまとめてくれているのだが、私なりの言葉で書くと、一般に次のようなに段階を踏むのではないか。

 1.国を家計に例え、日本は破綻寸前であると結論づける。

 2.「国の競争力」という意味のない概念を前提に国を企業と同じようなものだと捉え、税収が減っていることを理由に支出の削減を求めるようになる。

 3.生産性の高い産業に移行するために国がなんらかの産業政策を取るべき、と結論付ける。

 4.日本はアメリカやイギリスに比べて「遅れている」と思い始める。
 
 5.構造改革万歳、と叫ぶようになる。
 
 以上が現在日本で行われている情報操作の一般的な道筋ではないだろうか。結論に至るまでの認識が全て間違いであるので、当然、結論も大間違いである。もちろん大メディアが本気で間違えている「天然ボケ」の可能性も捨てきれないので、情報操作と断言していいのかどうかは異論があるかもしれないが、大メディアはその影響力を考えると正しい知識を国民に伝える義務があると思うので、間違った記事は全て情報操作と非難してもいいと私は思っている。特に某経済新聞は以前からそういう天然ボケを繰り返しているようである。(ソースはここらへん
 
 最後にもう一度言っておくが、私は経済の専門家ではない。したがって、私もまた間違っている可能性もある。最後まで読んでくれた人も盲信はしないようにね。あくまで自分で考えてくだされ。