ブロガー同盟に参加しちゃうぞ

改革ファシズムを止めろ。


 巷では小泉を織田信長にたとえて誉めちぎっているらしいが、この人物は織田信長には到底及ばない器量である。
 彼にあるのは政局を乗り切る絶対的な堪の良さだけである。政敵を潰し、有力な後継者を潰し、己の命令に忠実な無能者を側近に取り立てた。また官僚と通じ、彼らに国家の舵取りを「丸投げ」した。一方で米国に従順ならば長期政権。増税は政権の寿命を縮めるのでタブー。この2つの「法則」を頑ななまでに守っている。
 これは中国の歴史書などでよく出てくる悪宰相の典型的な行動ではないか。その中国の歴史に従がえば、こう言った政治の行き着く先は国家滅亡である。彼は国家の未来よりも、己の権力欲を満たし、政権を1日でも長く延命させることを優先した。亡国の宰相である。

 一方で政治家としてもっとも重要なはずの国家観や未来像、そしてそれを実行するための具体的な政策と言う面でこれほど拙い首相は日本の憲政史上例を見ないのではないか。
 唯一の政策と思えるものは郵政民営化であるが、これさえも政策の体をなしていない。小泉の頭にあるのは

 「とにかく民営化すりゃなんでも良くなる」
 
ということだけであろう。それ以上の思慮が全く無い。単なる民営化真理教徒なのである。それが単なる手段であることを全く理解していない。結局、巨大な民営化会社を作り出して、民の仕事を大圧迫することが確実になった。民に出来ることは民にとかいいながら、民を圧迫するとはどういうことなのだろうか。結果として国庫に入る金は減るし、国家公務員の人件費削減にも寄与しない。コンビニを経営すると主張するに至ってはもはや爆笑ものである。
 この調子で内政や外交をやるもんだから、やることなすこと全て行き当たりばったりである。支離滅裂、意味不明、場当たり的などの言葉がぴったりである。
 世間は北朝鮮外交で5人の人質を取り戻した当時は拍手喝采であった。しかしながら、その後の北朝鮮との交渉がほぼ「凍結」したことを考えると、どうもあれは何の戦略も無い単なる思いつきの行動であったようだ。彼の頭にあったのは

 「直接会えばなんとかなるさ」

くらいの浅薄な考えだけだったのだろう。結局は思い付きがたまたま一時的な成功のように見えた、というのが本当のところだろう。
 
 上記のような拙さを覆い隠す為に彼は「抵抗勢力」と言う「敵」を作り出し、国民に壮大な勧善懲悪ドラマを作り出し、政治の本来の意味とは全く関係のない茶番を延々と続け、国民の思考を麻痺させている。日本は「破綻寸前」という五島勉も真っ青のホラ話を御用知識人に流布させ、国民を恐怖で支配することに成功した。思考を麻痺させ、恐怖とおののき、閉塞観にさいなまれていた国民の前で彼は拳を振り上げて叫んだのだ。

「我こそは救世主なり」

 果たして無邪気な国民の半数は小泉を絶対正義の救世主と思い込むに至った。そして不用意にも彼に「絶対権力」を与えてしまった。をもはや彼がどんなに馬鹿なことをしようが有力メディアは拍手喝さいを送り、ほとんどの国民はメディアの情報を「素直」に信じるだけである。
 小泉の精悍な姿とは対照的に、生活の基盤を崩され、苦しくなった国民はその捌け口を求めた。実際に「抵抗勢力」に小泉が攻撃を加える状況を見て日頃の憂さをはらしているではないか。しかし、今弾圧されている「抵抗勢力」が明日の我々の姿ではないとはどうして断言できるであろうか。

 私は自分や自分の家族、そして周囲の人を守りたい。だから小泉政権に反対する。小泉政権を倒せば全てが良くなるとは言わない。しかし、今よりいくらかマシになることは確実である。

 しかし、実際に何をすればいいかは私には分からん。政治運動なんてしたことがないからである。

 そこで手始めに、私もthessalonike氏の提唱するブロガー同盟に賛同する。 
 
 改革ファシズムを止めろ。STOP THE KOIZUMI

 このブロガー同盟が実際にどれほどの効果をあげるかは正直言って未知数だ。しかし、とにかく行動を起こさなくてはなにも変わらん。だから参加する。