テレビの司会者やコメンテーターは「勝ち組」

 今回の選挙戦で分ったのは、テレビの司会者などはほぼ完全に小泉の賛美者であると言うことだった。
 まあ、彼らの置かれている立場からするとこれは当然のことなのである。
なぜならテレビに出ている司会者、コメンテーターなどは「勝ち組」だからである。小泉・竹中路線が推進されれば彼らは得をする。
 具体的に言えば彼らのほとんどは高額所得者である。少なくても数千万円以上、多ければ数億円の年間所得があるはずである。こんな彼らにとって所得の再分配を否定し、「弱者は死ね」という小泉・竹中路線(=新保守主義)は素晴らしいのである。だって、金持ちから税金をあんまり取らないもんね。彼らは貯金通帳の数字が益々増えてウハウハである。
 一方で彼らの意見に大いに影響される視聴者の大半は「負け組」である。それにも関わらず、視聴者の大多数はテレビで馴染みの司会者の意見を、まるで友達の意見のように聞いたのではないのか。これは完全に錯覚である。テレビの司会者連中は年金が崩壊しようが、医療費が完全に自己負担になろうが、公教育が崩壊しようが、全く平気である。年金なんて無くても悠々と老後を暮らせるであろうし、医療費なんて簡単に払えるだろう。また、公教育が崩壊したとしても、大金を払って子供を私立の有名校に通わせるだろう。
 この単純な事実を視聴者は気づいていないか、忘れてしまっていたのではなかったか。
 したり顔で「庶民の味方です」的なコメントをするテレビの司会者はムカムカする。そう言う発言をする時は彼らの貯金通帳の数字や、住んでいる家や乗っている車の映像を並べて発言してほしい。そうすれば視聴者は欺瞞に気づき、彼らの意見など相手にしなくなるだろう。