これからの日本

 郵政民営化法案が通るのは確実になった。なんせ自公合わせて衆議院の三分の二を占めてしまったんだから、これからはどんな法案でも通る。
 郵政法案の審議過程を見ていて分かったのだが、竹中、小泉は反対派の質問にまともに答えていない。常識的に考えて、答えられないのは法案の中身がダメなだけに決まっているのである。ちゃんとした法案だったらどんな異論が出てもちゃんと論破できるはずである。しかし、小泉竹中は、ディベートのテクニックを多用してその場限りの言い逃れをくり返していただけだった。当然、議論になりやしない。だから穴だらけの法案が出来てしまう。
 あの法案は民営化・構造改革大好きの小泉内閣応援団のサンデープロジェクトの面々にまで中身が甘い、こんなんでは民営化後やっていけない、と指摘されていた。これは見逃せない事実である。
 今回の選挙で自民党内の反対勢力は一掃された。今や自民党は党首の意見が全ての党になったのである。異論や反論は許されず、執行部のやることに拍手を送ることだけが許される。これでは中国や北朝鮮である。
 これからは党内での議論が皆無に等しくなり、政府の作った法案はどんなひどいものでも通る事になるだろう。
 考えれば考えるほど暗澹たる気持ちになる。

 国民新党の議員が現有議席を守ったのが唯一の希望だが、メンバーの年齢が高すぎる。おまけに議員が5人ではどこまでのことができるやら。。。
 
 消極的だが、小泉が急に変心し。みんなの意見に耳を傾け、官僚やイエスマンの意見だけでなく、議員の意見に耳を傾むけ、地方の現実や貧富の格差の拡大の現実に目を向ける事になるのを祈るばかりである。
 
 いや、そんなことは有り得ないのはここ4年の政権運営を見てよく分かっている。でも、もはや選挙は終わった。もう、あとは祈るしかないのである。