既得権益っていけないことなの?

 既得権益打破って小泉が連呼してるんだけど、既得権益ってそんなに悪いことなのかなあなんてぼんやり疑問に思ってた。そしたら、甘いおやつさんが面白い考察をしていた。

 以下は http://d.hatena.ne.jp/amai_oyatsu/20050824/p1 から引用

こうした「利害がからんでいる」という批判が受け入れられる背景にあるのは,なにか個々の構成員の利害を超越した「日本全体の利益」なるものが存在する,という考え方だろう.この問題はやっかいなのでまたいつか書くことにして,今ひとつだけ言えることは,かつての社会主義国ではそのようなことが言われていたということ.つまり,そこでは「階級対立が消滅した」という理由で,たとえば「ひとつのソ連の利益」なるものが語られていた.ところが実際には,一般市民と政治家など一般市民以外の人たちとの利害の対立があり,崩壊してしまった.つまり,個々の構成員の利害を超越した「国全体の利益」という考え方は,崩壊してしまったかつての社会主義国の指導者の考え方とよく似ているのだ.

 なるほど、漠然と感じていたことが非常にすっきりした。
 いまや日本には、国全体の利益を考えてくれる正義の人=小泉、投票してくれた選挙区の人を考える悪の人=亀井、綿貫という図式で政治をとらえてしまっている。でも、日本全体の利益なんて考え方自体がそもそもおかしいのだなあ。もちろん、「日本全体の利益」と言う言葉自体は非常に崇高な理念を感じさせるものではあるが、よく考えるとそんなものは存在しないのかも。しかし、今やそのおかしな考えが国民を支配してしまっている。だから、自分の生活が苦しくなっても小泉を支持する、なんて人が出てくるのだなあ・・・・(やっぱり日本版文化大革命だ。。。)

 私はあくまで自分の生活や将来を守ってくれる人に投票するという素朴な原則に従がうが。