マスコミの役割は

 そもそも、マスコミというものは権力の暴走を監視する役割があるはずなのだが、今回の選挙ではTVとか大新聞が権力者である小泉を応援してるように見えるのは気のせいか?しかし、一方で週刊誌とかタブロイド新聞がちゃんと批判しているようだ。
 この対照的な報道姿勢に私は笑ってしまった。週刊誌とかタブロイド新聞は大新聞やTVよりも「低い」存在だと世間では思われてるはずなのに、今回の選挙ではマスコミ本来の役割をしているのは、その「低い」存在であるはずの週刊誌やタブロイド新聞なのだ。
 この図式に小泉の構造改革の本質があると私は思う。小泉のやろうとしていることは「勝ち組」がさらに「勝ち組」になるための改革なんだよね。だからマスコミの中でも「勝ち組」である大新聞やテレビ局は小泉を徹底的に持ち上げるんだよね。
 これは小泉が選んでる「刺客候補」にもくっきり表れている。東大出の官僚だの、会社社長だの、どっかの外資系証券会社のエコノミストだの、文句なしの「勝ち組」の連中だ。貧乏から這い上がりました、なんて連中はどうもいなさそうだ。こいつらは小泉が国民に押し付けてる「痛み」なんて味わったことないだろうし、これからも味わうことはないだろう。もちろん当の小泉だって、「痛み」なんて味わったことないだろう。そもそも祖父も父親も政治家なんていう恐ろしく恵まれた家柄だもんね。 
 「痛み」なんて知らない連中が国民に向かって「痛み」に堪えろと言ってる図式はどう考えても奇妙だ。
 おまけにどうも世間には自分の生活や将来を危うくする小泉一派を支持している人たちもいっぱいいるらしい。一体どうなってるんだ。自分を苛めている奴を好きだなんてマゾか??
 選挙なんてのは自分の生活を良くしてくれそうな人に投票するもんじゃないのか?この小泉政権の4年間でどう考えても日本は悪くなったぞ。これは小泉がダメってことじゃないないのか?
 そんな奴を応援する気には俺はならん。