まあ、こんなもんかな

 神奈川県知事・松沢知事のブログのコメントを流し読みしてみたが、やはり松沢知事に賛成する人は少なからずいる。
 そのうちの一つに少年犯罪との因果関係がはっきりしない以上、ゲームを規制すべきだ、なんてのもある。
 なんとすごい論理だ。これでは映画、TV、漫画、宗教、酒、タバコ、生活をとりまくあらゆる物を禁止しなくてはならない。
 他の賛成意見もそうなのだが、知事の根拠なしの主張を鵜呑みにしたものばかりである。おそらく普段その人が思い込んでいる考えを権力者に支持してもらったので嬉しくなったのであろう。いわば権力と一体化して自分が強者になったような錯覚に陥っているのである。
 思考停止であり、科学的、論理的な態度ゼロである。ちょっと話がそれるが、自分で考える力を育成する、という趣旨での「ゆとり教育」に私は大賛成である。(元々元文部大臣の有馬氏はこういう趣旨で「ゆとり教育」を推進したのだ。)単に年号や化学式なんぞいくら知ってるだけでは役に立たない。深く物事を考えれる能力の方がより重要である。
 教科書を丸暗記したり、教師の言うことを鵜呑みにして育って来た人々が「少年犯罪はゲームやインターネットのせい」なんていってるんじゃね?
 近年のゲーム叩きは現代の魔女狩りである。近いうちにゲームを焼き捨てる人々が出てくるだろう。(おそらくその次はインターネットあたりだろう。)
 そして後世の人々はそれを高笑いするであろう。「なんと野蛮な時代だったのだ。」と。
現代の我々が魔女狩りを嘲笑するのと同様に。
 おそらく魔女狩りの当時も魔女が世の中を乱している、と「証明」する学者が大勢いたのだろう。ゲーム脳学説などと言う妄説を振りまいている学者が現代にいるのとまったく同じである。そういえば昔、白人が黒人よりも優れていることを「証明」して勲章を貰った学者がいたそうだ。いつの時代にも奇説を唱える学者はいるのだ。
 ちなみに私の親父の世代では「TVを見ると馬鹿になる」と言われていたそうな。
 もうそろそろ、不毛の連鎖は断ち切る時ではないだろうか?
んで、知事にはもう1回教育を受けなおしてもらおう。
 大丈夫!人間いつからでも変われるはずだ!

 P.S.おそらく来週中に知事のブログは閉鎖だろうなあ。自ら弱点をさらけ出すとは。。。。