総裁を人気で選ぶなんておかしい

 史上最大のポピュラリスト小泉の任期切れが来年に迫ったこともあって、次第に次期総裁が誰か、という話題がメディアで多く見られるようになった。その議論のなかではどうも安倍あたりが有力らしい。その理由は要するに国民的な人気が高い、ということらしい。
 国民的人気・・・この言葉は危険な香りしか感じられない。芸能人じゃあるまいし、自分の生活にもっとも影響ある人物を人気で選んでどないすんねん。
 小泉は経済に関してド素人としか言いようが無い。どうも「国が何もしなくても、民の活力でなんとかなる」とでも思っているようだ。政府が何もしなけりゃ、人間界とて動物の世界と同じ。強いものが弱いものを食う、ということに全く気づいていないお気楽な人種である。「ブランド物の店に行列が出来ている」から経済は順調だ、と国会で言い放った彼の無神経な言動は許しがたいものがある。
 一部メディアの情報によればどうやら安倍もそういう種類の人らしいのである。
やっぱり森派は長い間傍流にあったので国民生活というものをなんとも思ってない人の集まりらしい。落ちついて考えてみれば、「清潔」な人種は単に「経済に無知」な危険な暴走集団だということが明らかになったのがこの数年ではなかったか。
 そこで次の総裁には旧橋本、亀井派からの総理総裁候補を期待したい。無茶苦茶になった経済を立て直すには特に亀井氏あたりが最適にな人物だと私は思っている。
 彼は時代劇で言えば悪代官的な印象が強いが、言っていることをじっくり聞けば、かなり真当なことを言っている。「優勝劣敗ではいけない」、「地方も大切」、など、マスコミ的に深い議論や根拠なく「古臭い」と斬り捨てられた考えを繰り返し主張している。(年寄りにお金を配ろう、とか変なことも言うけど)
 この数年間、国民は騙され続けてきたことを自覚し、もう一度、自分の生活を守ってくれるのは誰か、ということを真剣に考えなおすべきではないか。