あの人は結局逮捕されたのか。

 道路公団民営化委員で猪瀬氏に談合疑惑を詰め寄られていた、あの内田副総裁が結局逮捕されたではないか。もちろん、まだ有罪が確定したわけではないが、落札価格が予定の98%ってのはいくらなんでも不自然すぎる。確率的にほぼあり得ない(皆無ではないが)ので明らかに談合であろう。受注業者が重複してないのもさらに不自然である。
 一体、何百億円、国民に損害を与えたのであろうか。恐らく国民の税金を使っているという意識がほとんど無かったのであろう。天下りした仲間に税金を分配してうまい汁を吸っていたのだ。手前の金なら知ったことではないが、国民の金をそのように使うなど許せぬ行為である。
 「談合は文化だ」という人もいるにはいる。つまり一定のパイしかないものを広く平等に分け合い、過当競争を防ぐ、優れた日本的システムだというのだ。
 しかし、この話は詭弁である。談合が行われた結果、落札価格が割高になってしまっうので、結局余計な金を国民が支払うことになり、受注業者たちは不当な利益を得ることになってしまうではないか。
 不当な利益を分け合って、慣れ合っているのを「日本文化」などと正当化できるものであろうか。
 内田氏が取調べで全てを自供する確率は低いとは思うが、このような不自然な談合にメスが入る意味は大きい。
 落札率は94―98% 橋梁談合