論客が現れた。

 不毛な議論が特に多い2chのニュース速報であるが、たまに神が現れる。
 
日本の借金は「717兆4495億円」

 の48氏はまさに神だ。他にも景気対策をちゃんと示している御仁もいらっしゃる。専門知識を持った人がいないと議論はやっぱり不毛になるのだねえ。
 最近ポール・クルーグマンの本を数冊読んで気づいたが、やはりちゃんとした経済学者は存在し、ちゃんと真当なことを言っているし、大手マスコミの経済ニュースをどこかおかしいと思っている私をちゃんと納得させてくれた。
 クルーグマンの著作のうちの一つに、一般のマスコミに登場しているエコノミストがいかに経済を分かっていないかを示しているものがある。そして経済学者はもっと一般人をちゃんと啓蒙しなくてはならない、と言っている。彼は米国の現状を指して言っているが、日本だって同じだろう。
 私が「どっか変だなあ」と思っていたのはそういう似非経済学者の意見だったのである。これからは経済学を馬鹿にするのは止めようかと思う。

 以下は上記のスレッドでこれはなかなかいい事言ってる、と思った部分。

35 :朝まで名無しさん :2005/06/27(月) 01:29:41 id:eONLvh2G
景気の回復と財政再建に必要なこと。

1)累進性強化と所得控除の拡大
低所得者は消費性向が高く、高所得者は消費性向が低いので、
低所得者に所得移転をすることで、景気はその分よくなる

2)直間比率を、直接税よりに変える
上に同じ理由

3)構造改革という景気悪化政策を止める
経済成長下ではドーマーの定理により財政破綻が回避できる事は明らか。
歳出構造の変更は景気回復後にまでペンディングし、一旦景気回復を優先すべし。
現在は、歳出構造の変更をしようとすると、景気が悪化し、財政破綻が近づくという
トレードオフで、経済政策の袋小路にはまっている事を自覚すべし。

4)日銀・財務省などが勝手に省益を主張して、経済を破壊してしまわないように国会議員が
しっかりチェックすること。
a)国会の定める目標インフレ率を定め、インフレターゲット制度日銀にこれを責務として課す
b)財務省には財政収支均衡主義を辞めさせ、財政が所得移転のためにある事をはっきり言い渡す。
c)内閣は、マクロ経済政策に関する諮問会議を設置し、内閣府内に景気対策の責任部署を設ける
 (なんと、橋本改革で経済企画庁が無くなって以後存在していない)


 やはりインフレ誘導政策だな。