そもそもテレビ局って衰退産業なんだろうか?

 http://www.dentsu.co.jp/news/release/2005/20050060217.html

 インターネットの台等でテレビ局はヤバイ、などと語られるけど、本当だろうか?テレビ今日の収入はほぼ完全に広告費である。そこから「テレビ局ヤバイ論」を検証してみる。
 リンク先の資料によれば、テレビ局の収入である広告費は経済成長率、つまり景気に左右されてる。リンク先の資料の7ページ目に載ってるけど、総広告費は景気とぴったりと一致している。8ページ目を見れば分かるが、総広告費が増えた2004年ではラジオ、雑誌の広告費は減少だが、テレビと新聞だけは景気の動向に合わせて増加している。つまり今のところテレビ局はヤバイどころか、「勝っている」のである。
 一方でインターネット広告は旧メディアの広告費の横ばいや微増を尻目に急成長である。
広告費が一定であるとするならば、どっかが増えればどっかが減るわけだが、今のところ、広告費を伸ばしている「勝ち組」はテレビと新聞(微増)とインターネット(急成長)、減らしている「負け組」はラジオ、雑誌(微減)である。
 2004年度でも結構な割合でインターネットは普及していたので、インターネットがテレビを食う、というのはあまり正しくないようだ。
 もちろん巷で言われている、「HDDレコーダーの普及で誰もCMを見なくなってテレビのビジネスモデルが崩壊する論」(長い)はHDDレコーダーがまだそんなに普及してないので今後の経緯を見なくては分からない。
 しかしビデオが普及するときもそんな話はあったけど(ビデオなんてあったらCMを誰も見なくなる、そんなもの売るな、とか抗議があったらしい)、結局テレビの広告費は減ってないし・・・まあ、もちろんアナログとデジタルの違いがあるからなんとも言えないのだけど、そもそもテレビって寝転がってなんとなく見るものなので、見たい番組だけを意識的に選択する人って将来もそんなに増えない気がする。家に帰ってなんとなくつける、という人が多いのじゃないか?なんかこれからもテレビ局は安泰そうだぞ。
 学生の皆さん。テレビ局に就職しましょう。高給で将来も安泰そうです。(笑)