小泉の郵政民営化を推し進める理由ってなんだろ?
例の如く、こどもニュースから(爆)
http://www.nhk.or.jp/kdns/_wakaran/05/0319.html
ようするに現状の制度では「郵便貯金が特殊法人にばらまかれて、不採算な事業に投資されて、利益が返ってこない。こんな銀行は有り得ない。民営化してちゃんとした銀行にしよう。」と言っているのである。
他の利点としては
「郵便局から法人税が取れるから得」
「競争すれば消費者に利益がある」
で、一方で反対意見としては
「不採算な過疎地の郵便局が倒産してしまうので不便」
「郵便貯金、保険が民営化すると民業圧迫になる」
というのが現在のところの議論なんだそうだ。
まず利点についてであるが、銀行業に関して言えば、すごくナイーブな議論をすると、銀行は預金者から集めた金を運営して利益を出し、出資者である預金者に「利率」という形で恩恵を与える、という業態のはずである。
今の時代の銀行は全くこの原則は守られていないけど、元々銀行はそういうもののはずである。今の超低金利時代に民営化したって今の銀行と同じになるだけでしょ。預金者に利益なんてあるのか??
それに今の時代って銀行はちゃんと利益だしてたっけ?国民から金を吸い上げて(超低金利ってそういう意味だよな?)不良債権処理とやらをすすめてるから赤字じゃなかったっけ?これで法人税が取れるのか?
http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/keizai/20050311/20050311i213-yol.html
上の記事によれば「郵便事業、93%の郵便局が赤字」らしい。こんな業態は元来利益が見込めないってことじゃないのか?民営化したって改善しそうにないぞ。
郵便の集配をせず、郵貯・簡保事業が主な業務の「無集配特定局」は91%が黒字で、計1兆4009億円の黒字だった。規模が比較的大きい「普通局」でも、93%が黒字だった
ようするに郵貯と簡保だけが儲かってて、郵便事業は赤字なのである。
いわゆる「抵抗勢力」が3つの事業を一体化して民営化するのに拘ってるけど、こういう事情があるんですな。
でもこれも変だ。
民営化会社を眺めてみれば常識的に言って配達事業と銀行業、保険業は全く別のはずだ。だって、クロネコヤマトが銀行業とか保険業やってるって聞いたことないぞ。
こんなもん一緒に民営化したら、すごい変な会社が出来るだけだぞ。あらかじめ不採算と分かっている事業をやろうっていう民間会社なんて有り得ない。
普通に考えれば、郵便事業は国の義務と考えて、国が抱えて、今までどおり公務員でいけばいいじゃね?
郵貯と簡保は時期を見計らって(超低金利時代が終わるのを待って)解散すればいいだけじゃないの?銀行と保険に持ち株会社とかなんとか言って国が関わる必要は全く無いでしょ。
最後にこどもニュースから笑える一文
しかし、小泉総理大臣は、「自分が総理大臣になったのは、郵便局の民営化をなしとげるためだ」と言っています。
全く理由になってない。こいつはマジで(自主規制)だ。