東大受験の必勝法を描いた漫画

 この本の存在はかなり前から知っていたのだけど、今日はじめて読んだ。(ホリエモンがこの作品を激賞したというのは本当だろうか?)
 かつてこんなに本格的に東大受験必勝法を描いた作品があっただろうか。
大受験を描いた過去のマンガには「東大一直線」「東京大学物語」「冬物語」いろいろあったけど、いずれも受験必勝法が作品の主眼ではなかった。
 その意味で新たらしい境地を切り開いた斬新な作品である。
 はっきり言ってすごく驚いた。書かれてある受験必勝法の内容が非常に具体的で良く練られているのである。
 物語としては、一回倒産した偏差値の低い三流高校が舞台である。その高校の再建を図るべく1人の男の出した再建案は「東大合格者を増やすこと」であった。3年生から2人(いずれも成績は最悪)東大合格を目指す生徒を募り、彼らを「教育」するのである。
 本作品の中で英語、数学(国語もあったけどまだ途中までしか読んでない。)の試験の成績を伸ばす方法が書かれてあるのだが、いずれもかなり納得できる内容ばかりであった。私の受験時代を思い出して、思わず頷きながら読んでしまった。
 単に受験の技術が書かれてあるだけではない、それらの受験の技術には一つ一つすべて理由付けがされているのである。もちろん本当かどうかは一読しただけなので分からない、きっと論理に穴がある部分もたくさんあると思う。しかしながら、一読した限りではその説明はうそ臭くなくて分かりやすい理由ばかりなのである。抽象的ではなく、具体的なのである。
 私が高校生だったらもっと感激していただろう。続きが楽しみな作品だ。(私は5巻まで読んだが、まだ完結していないらしい。)