民主主義ってなんだろうねえ?

 小泉内閣ってもう3年なんだねえ。。。失業率、株価、犯罪率どれをとっても良くなったものはない。でも依然、人気がある(支持率が5割を超えている)なんでだろうなあ、なんて思ってたら、土曜日の讀賣新聞の社説に分析が載っていた。
 この社説では、「とにかく、一貫した姿勢をとってるから国民の印象がえええんや、実際に良うなってるものは何もないんやけど」(大意)
などと分析してる。
 「クリーン」「一貫した姿勢」「気さくに記者の質問に答える」これらでとにかく印象は良くなる。でも、印象をとにかく良くすれば、いいってものじゃないんだよなあ。芸能人じゃないんだからなあ。
 財政政策だって、「財布の紐をしめる」 ただそれだけ、倹約だけしたって、経済にいい効果があるわけじゃない。
 公共事業を止めたのはいいけど、それによって職からあぶれた人をどうするかという案はないので、ホームレスが増えただけ。
 つまりねえ、「従来の流れ」を止めたのはいいけど「新しい流れ」を作った訳じゃないんだよねえ〜。万年非主流派だった人が政権をとるとこうなっちゃう。これって、昔からなんだよねえ。
 小泉は政治家一家の3代目だから国民の現状なんて知らない。いわば生まれつきの貴族であり特権階級である「非民主的な人物」である。「痛み」を主張する彼だが、彼は「痛み」なんて味わったことがないだろう。「人の痛み」が分からぬ「鈍感な人」は怖ろしい「暴力」をふるうことになるだろう。
 この点で引退した野中広務は、日本民主主義を体現した人物だったと思う。生まれつきの家柄も金もなかった人が政治の中心で権力をふるっていた、これこそ「民主主義」であったはずだ。
今の政治の中心はみんな特権階級の末裔ばかりである。こんな「非民主的」な
内閣が「痛み」や「自己責任」を国民に押し付けてよいものなんだろうか?
 見た目よりも中身の方が大切だと思うのだが。