選挙戦が始まったけど・・・

 民主党の唱える「行政の無駄を省く」路線と言うのは地方経済のさらなる縮小を生みそうな気がするのは私だけだろうか。
何故なら地方は官需で成り立っているという揺るぎない現実があるからだ。農業振興で新たな職を生み出せればいいが、そこ
まで民主党は考えてるだろうか。財政再建を先送りする、という部分だけは評価できるが・・・
 そもそも無駄=誰かの給料を生み出すという根本原理があるわけで、それを忘れて行政=悪だから行政をどんどん縮小させろ、
というのも乱暴な議論だ。ここらへんは構造改革の元祖である小沢の誤った思考が未だに残っているようだ。
「生活が一番」というスローガン自体は正しいのだが、方法論がそれに追いついてない印象である。
 一方の自民党だが、こちらも何がしたいのかさっぱり分からない。景気を実感に、というスローガンを唱えるものの、住民税アップ、
定率減税廃止、さらに選挙後の消費税増税を事実上認めるなど増税のオンパレード。これでどうやって実感に結びつけようと言うのか。
民主党に釣られるように歳出のさらなる削減とか言ってるし・・・
 それでも一部のリフレ派が自民党に期待を寄せていたのは中川幹事長の存在だ。それでも中川なら、中川なら日銀法改正をしてくれる。
という声が高かったが、中川幹事長からは未だに日銀法改正に取り組むという声は聞こえてこない。どうやら期待はずれだったようだ。

 報道の各種調査を見る限り、自民党敗北と言うのは規定路線のようだ。与党が過半数割れして、まともな審議ができなくり、予算
成立後に解散総選挙。政界再編へ、と言うのが今一番ありそうな未来だ。

政界再編の図式はかつて引用した2ちゃんねるのカキコのような図式になるだろう。再掲しておく。

 184 チョコボ 2005/08/31(水) 06:20:51 id:mVZmyKsP

 「極端な市場原理主義やグローバリゼーション」を否定し

「日本の伝統や文化を生かし、すべての人々の生活を守る安

心と安全の社会を築く」ことを目指す国民新党綿貫民輔

表)は、いまや本質的な選挙争点の提示に限りなく近づいて

いるのよ。

 その争点とはいったい何か?

 それは、アメリカの価値観(=弱肉強食・力による支配)

に屈服するのか、アジア的価値観(=相互扶助、相互尊重、

共生、寛容等)を擁護するのかという150年に及ぶ、古くて

新しい日本の争点である。それは同時に、アメリカ追従の

外交か、アジアに機軸を置いた主体的外交かという争点と

も連動するのよ。

 この本質的争点が了解された暁には、国民新党新党「日本」

田中真紀子民主党小沢グループの大同団結に

よる政権樹立のシナリオが見えてくるのよ。

 さて、未来はどっちに転ぶか。