2つのデマと日本

 今の日本を動かしているのは2つの作られた危機である。一つは「日本財政破綻寸前危機」、もう一つは「環境問題危機」である。。

前者は成長を続けることでしか回避できないわけで、その意味で安倍内閣の取っている成長重視というお題目は正しい。
ただ手段がダメダメである。増税してみたり、財政の更なる削減をやってみたりと、経済成長と逆行するようなことしかやっていない。
側近がダメダメなせいであろうが、何がしたいのかサッパリ分からない。
ひょっとしたら、ありもしない日本財政破綻キャンペーン煽りすぎて、自ら有効な手段を封じてしまったのではないか。

もう一つは環境問題危機である。盛んに喧伝されているのは、二酸化炭素の規制であるが、
二酸化炭素の排出の規制が地球温暖防止に本当に有効かどうかは議論の余地がまだ残る問題であるし。
百歩譲ってそれを前提としても、日本は既にやりすぎるくらい、二酸化炭素の削減はすすめて来た。
本当にやるのだったら、アメリカ、中国、ロシアに削減を求めなくてはいけない。しかし、そんなことはやりはしないだろう。
相も変わらず本当に有効かどうか分からない政策を「やらないよりマシ」とばかりに国民に強要し、関係業者に
補助金をばら撒いて環境利権を作り上げているのが実際のところである。

しかし、いくら正論を唱えてみても無駄であろう。2つの作られた危機はもはや定着した。
正論を言って嫌われ者になりたい政治家は存在しない。

言論の自由の結果、デマを国民が信じたならばこれは「しょうがない」のである。