大本営発表のツケ

 サッカー日本代表の1次リーグ敗退が決まった。
最初から日本代表の実力はF組で一番下だったのだから、この結果はしょうがない。
脆弱な日本の守りのせいで山のようにシュートを止めていたGK川口は神だった。
その健闘を称えたい。また世界の強豪のブラジルから一矢報いた玉田の活躍には救わ
れた気分だ。
 しかし、五輪やワールドカップではマスコミのあまりの大本営発表が毎度繰り返さ
れている。日本はオーストラリアに楽勝だの、ブラジルに奇跡の勝利をするだの、と
んでもないデマ報道ばっかりだった。
 欧州リーグでレギュラー出場している日本人選手が1人くらいで、あとは控えという
現実があるのに世界の強豪に勝てるわけないではないか。WBCの奇跡を再びなんて
言う声もあったが、野球はメジャーリーグでレギュラーで活躍している日本人選手が
何人もいるのだ。対等に語ることはおかしい。それにも関わらず日本代表の冷静で正
確な戦力分析などはほぼ皆無だった。
 私は普段からこのブログでマスコミの虚報に苦言を呈しているが、マスコミの特徴
如実に出ていた。
 要するに「日本代表最高って書かなきゃ売れねえからウソでもデマでもなんだって
書くんだよ。文句あっか」というマスコミのあまりにヒドイ体質だ。
 おそらく、これから日本代表バッシングが始まるのではないか。
それは「構造改革で景気回復」などと言う政府の大嘘を散々マンセーしておきながら、
「貧富の差の格差拡大で大変だ」と今頃大騒ぎしているのとまったく同じだ。
 マスコミなんてそんなもの、なんて思いながらも信じている人がいっぱいいたんだ
ろうな。
 騙す奴の方が騙される人よりずっと悪いはずなんだけどな。