オーマイニュースの初代編集長は鳥越俊太郎なのか

 OhmyNews開店準備中Blog

 こんなブログを発見した。どうやら韓国で流行った市民が作るニュースブログを日本でもやるということらしい。その初代編集長に鳥越俊太郎氏をすえるらしい。鳥越氏は「ほぼ日刊イトイ新聞」でも連載していた記憶があるが、ネットが好きなんだろうか。  
 
 ところで韓国でのオーマイニュースの成功には以下のような2つの理由があったそうだ。

 1.韓国ではブロードバンドが非常に発達していた(当時ね。今は日本が上くらいかも)

 2.韓国では従来メディアに対する報道規制が厳しく行われており、市民には信頼されていなかった。

*1

 現在の日本ではブロードバンドが非常に発達しており1の条件はクリアされている。しかし2はどうだろうか?現在日本のメディアでは政府による報道規制は行われていないはずだ。*2
 ところがそれにも関わらず、従来メディアは結果的に小泉に都合のいいデマ情報を撒き散らしている。「日本の借金は1000兆円でヤバイ」「小泉は正義で、他は守旧派」「公共事業は絶対悪」などの情報である。
 報道規制なんて日本では行われていないという前提に立てば、これは陰謀でもなんでもなく、従来メディアの不勉強と無能のせいだ。結果的に小泉機関紙に成り果てているのだとしか思えない。もちろんたまに批判めいたものを見かけはするのだが、上記のような虚偽の事実や社風に基づいた歪んだ視点からなので、御釈迦様の手の上の踊らされているだけで、根本的な批判にはなり得ない。
 その意味で従来型のメディアは彼らがお題目のように唱える「ジャーナリズム」とは程遠い。
一方で、現在ネット上でみかけるメディア批判も「朝日や毎日は中国や朝鮮半島の機関紙」というぐらいの批判で、「読売や産経はアメリカの機関紙」という事実は華麗にスルーされているものがほとんどである。おまけにそれらの批判も主に外交に関するものだけに限定される。靖国だとガス田開発だとかなんとかの類のやつである。経済に関して電波な記事を発信している事実を指摘するネット情報は非常に少ない。*3
 
 やはりネットを見ても現実問題として従来メディアの情報はそれは真実であるかどうかは別にして非常に多くの人に真実として受け入れられているのだ。

 (影響力) 従来メディア >>>>(超えられない壁)>>>>ネット

なのだ。

 従来メディアの信頼性はなんだかんだ言って圧倒的なのだ。それを裏付けるように、TVの視聴時間が長い人ほど自民党支持が多かったという読売新聞の去年の総選挙の時の調査結果があった。(ネタ元が消えているので、記事内容を書いているブログをリンクしておくhttp://i-debut.org/opinion/m_disp.asp?code=4080 )
 
 この日本版オーマイニュースはそんな不毛な状況を打ち破れるのだろうか。それは未知数だ。



とか言いながら、鳥越氏が編集長だったら、なんか最初から方向性が決まっている気がするんだけどw

*1:参考記事
 
http://www.pc-view.net/Business/030926/

http://www.pc-view.net/Business/030926/page2.html

http://www.pc-view.net/Business/030926/page3.html

*2:某秘書官による情報操作の噂はあるが、それは置いておく。

*3:いや、少しだけどちゃんとした批判を見かけるだけ、ネットは素晴らしいと考えるべきなんだろうか。