大相撲夏場所雑感

　決定戦までもつれ込んだが、雅山は敗れ白鳳の優勝に終わった。雅山は得意の突っ張りで攻めたかったが、組まれてしまった。こうなっては雅山は勝てない。本割では白鳳に勝った押し相撲の雅山だが、最後は白鳳のうまさが勝った。白鳳は来場所は綱とりと言うことになるが、間違いなく横綱になるだろう。雅山の大関復帰は・・・どうだろ、微妙な感じだががんばって欲しい。
　綱とりの期待のかかった栃東はケガで途中休場ということになった。なんだか拍子抜けだ。万年大関のまま数年やって引退確実か。
　今場所予想外だったのは前半の千代大海と魁皇の高齢大関（笑）の好調だった。特に前半の千代大海の勢いは大関に駆け上った時を思い起こさせるくらいのものだった。しかし後半は両者ともケガで脱落して行った。やはり歳だろうか。琴欧州は千秋楽でやっと勝ち越しだった。まだケガが全快していないようだ。脚の踏ん張りが全然なってない。しっかりと治して欲しい。そうでなければ万年大関になってしまう恐れも出てきた。
　新入幕の把瑠都はやはり怪物だった。最初こそ2敗したものの白星の山を築いて11勝して、最後は新入幕としては異例の上位の対戦まで組まれてしまった。今のところ、相撲をまだちゃんと覚えていないが、圧倒的な身体能力で勝っている感じだ。これで相撲を覚えたら・・・・考えるだけで恐ろしい力士である。来場所は幕内筆頭くらいまで行くかな？年内に大関までいくかも。平成の黒船である。
　やはり外人力士の活躍が目立つが、日本人の若手で期待が持てそうなのはやはり稀勢の里だ。幕内筆頭で千秋楽で勝ち越しだったが、相撲内容はかなりよかったので、将来の日本人大関の最有力候補だろう。前頭3枚目で9勝6敗の琴奨菊も期待できる。
　また、学生相撲出身で、幕下付けだしでいきなり全勝優勝の下田もひょっとしたら駆け上ってくるかも。

追記：そうだ。朝青龍のことを忘れてた（＾＾；若の里戦でのケガで休場に追い込まれた。ケガは偶発的なものだが、あの無様な負け方はこれまでの稽古不足が祟ったのではないか。白鳳、把瑠都など若く、力のある力士がどんどん上ってきている。それらを跳ね飛ばすことがデキるか。来場所の朝青龍に注目したい。