民主党は生まれ変われるか?
http://k.nhk.jp/knews/news/2006/03/31/t20060331000156.htmlより
民主 代表辞任で執行部総退陣
民主党は、前原代表が、永田寿康衆議院議員が国会で指摘したメール問題の責任を取って代表を辞任する意向を固めたことを受けて、鳩山幹事長ら執行部が総退陣する意向を固めました。
新自由主義の権化、前原代表がついに辞任を表明したようだ。改革競争などと不毛な路線をひた走り、ついに崩壊した。
そもそも改革競争などというのは自民党となんら変わらない政策を打ち出すことだった。したがって両党の違いは見えにくく、敢えて違いを出そうとすれば、スキャンダル暴きに走るしかなかったのだ。こんなものは政治でもなんでもない。政治家の仕事は国民のためになる政策を打ち出すことだ。
その本分を忘れた前原民主党は遅かれ早かれ崩壊する運命にあったと言えよう。
さて、これからの民主党はどうなるだろうか。これからの民主党の打ち出すべき姿勢は自民党の新自由主義者に対抗する政策を打ち出すことであると私は考える。
何故ならそれがもっとも自然な形であるからだ。
自民党と同じことを言ってる野党なんて原理的にあり得ない。だから小泉に大連立を持ちかけられてしまうのだ。与党と野党第一党がそろって「改革を止めるな」では国民に選択肢なんてないではないか。
これまで自民党のすすめる新自由主義政策に抵抗しているのは共産、社民、国民新党、新党大地、あと新党日本(これはちょっと疑問符)である。
しかしながら従来から存在する野党の社民や共産は国防・外交においてあまりにも非現実的な政策を掲げているので、小泉自民の新自由主義的な政策に反対する人の受け皿にはなり得なかった。
一方で先の衆議院選挙で急遽立ち上げられた国民新党や新党大地、新党日本などはどうだろうか。これらの党は「地方重視」「反新自由主義」を掲げていたわけだが、これらの党が急遽設立された割りに善戦した。これは反新自由主義を掲げ、なおかつ国防・外交においてもそれなりに現実的な政策を掲げる政党の需要が国民の間でかなりあることを示していると私は考える。
そういう前提に立つならば、これからの民主党の打ち出すべき姿勢は自ずと決まってくる。即ち小沢一郎的なゆるやかな改革路線か、管直人的な社民主義的な路線である。
私はバランス的にこの2人が組んでこれからの民主党を引っ張って行くことが民主党にとってもっとも実り多き選択であると考える。
また、この2人が組めば、国民新党や新党大地、新党日本などとの連携も十分現実味を帯びてくる。
新しい代表は1週間以内に選ばれるそうだが、間違っても松下政経塾出身者などが選ばれぬことを祈る。そうなれば民主党は今度こそ終わりである。