ビル・トッテンを久々にTVで見た。

 あの総選挙以後あまりニュースバラエティを見ないようにしていたのだが、たまたまTVをつけていて「ブロードキャスター」にビル・トッテンが出ているのを見た。この人は数十年前にアメリカから来日し、IT会社を設立した社長さんである。アメリカから来たIT業界の人なんて競争大好きの新自由主義者に決まってると思われるかもしれないが、意外や意外、彼はアメリカ人にもかかわらず、古きよき日本システムの絶対擁護者である。これ程はっきりと日本を擁護する人は日本人でもあまり見かけない。どれほどすごいかという例を挙げると、「談合は利益をみんなで分配するすばらしいシステムだ」などと断言してしまうのである。こう言った主張を彼は長年マスメディアで主張し続けている。ネット上にある彼のコラムからも一貫性した姿勢がうかがえる。
 もちろんその番組でも「小泉はブッシュの喜ぶ外交をしている。アジアがバラバラならばアメリカの狙い通りだ。日本とアジアを分断するのは数十年前からのアメリカの方針だ。小泉は非常にアメリカにとって都合のいい人物だ。」と喝破していた。もっとも司会の福留に「そういう見方もあるという事で」などとお茶を濁されていたが(苦笑) 
 森永卓郎氏によれば、こういう風に政権を批判する人は今やTVからお呼びがあまりかからなくなっているようである。(詳しくは彼の 経済社会コラム#7参照。
 そんな中ビル・トッテンさんのような人物は貴重だ。是非、長生きして新自由主義批判を続けていってもらいたいものだ。

 参考:ビル・トッテン関連情報