すごい勢いで保守派が駆逐されていく件について

 自民、郵政反対派を処分・平沼氏ら27人に離党勧告

 自民党はもはや新自由主義の「弱い奴は死ね」路線に成り下がったので、それに従わぬ人物はバッタバッタとなぎ倒すらしい。
 まあ、世間的には「悪者の抵抗勢力を倒す小泉さんGJ」とか言うことになって拍手喝采なんだろうけどさ。将来自分たちに危害が及んでも拍手を続けていられるだろうか。

 前の選挙の本質的な意味は保守主義の敗退であり、それに代わる新保守主義の台等であった。新保守者にとって「血も涙もある」保守派は邪魔である。粛清せねばならない。

 もう勝手にやっちゃってくださいな。大蔵族の利権拡大と旧田中派つぶしで怨念を晴らしてくださいマシ。んで、公務員や公共事業を削減して国民の喝采でもあびて下され。そしたら日銀がすんごいタイミングで逆噴射政策をやってくれるんじゃね?さらに追い討ちをかけるように増税をやって、もの凄い勢いで不景気になってくだせえ。GDP減少、年間自殺者4万人、平均給与激減、真の失業率20%路線まっしぐらだ。
 「構造改革が足りないからだ、さらなる痛みを受けないと」とか精算主義者は言っちゃってください。テレビで田原さんあたりが同意してくれるよ。「ケインズ政策はきかなくなったんですよね」とか「不景気でもがんばっているところはある。努力が足りない。」としたり顔で同意してくれるはずだ。目の前に広がる地獄をさらに地獄にするような政策を礼賛することだろう。
 
 この「嵐」は「痛みはいやだ」と国民が言うまで続くのだ。いや、ひょっとしたら日本人は行くところまで言っても気づかないのかもね。「私たちはもっと耐えなくては」とか言いかねない。前の戦争の末期の時もそうだった。近衛文麿東条英機を熱狂的に支持し、敗戦後は自分たちを指導者層に騙された「被害者」と位置づけた日本人は何も変わっちゃいないだろう。ここまで学習効果がなくていいのか。
 この「空気」は「再びなんらかの「8月15日」的なものにぶつかるまで止まらぬだろう」(by 本多勝一)ってダメじゃん。

 私としてはそうなる前に「血も涙もある」保守派の自民党の旧橋本派民主党小沢グループの決起をただひたすら願うだけだ。そいつらが共産党社民党国民新党新党日本と組めばなんとかなるだろう。みんな「反米保守」だ(相対的にだけど)。もちろん、それが実現する可能性は「神風」を願うようなものだが。

 もはや政治には神風が吹くのを願うような期待しか寄せられないのが現状だ。しかし、それでも私は声をあげる。何人に届いてるのかは知らないが。