構造改革論者の言い分

 要するにこう言ってるらしい

 「国家財政が破綻しそうなんだから、増税も失業も医療費値上げも行政サービスカットも受け入れろ。生活苦で自殺者が増えようが知ったことか。死ぬ奴はそいつが弱いから悪いのだ。この改革に反対する奴は全て守旧派であり、日本の敵である。何か悪いことをしているに違いない。改革に耐えれない弱者に対する思いやりなんぞ必要ない。強い人間だけが日本の未来に必要なのだ。
 強者だけでユートピアのような日本を作るのだ!日本が浮上しないのはまだ改革が足らないからだ。より大きな痛みに耐えるのだ。それが新しい日本国民の美徳だ。それが出来ないものは日本国民ではないし、新しい日本には必要ない。」

 うわ、ひどい言い分だな。でもこれってどっかで見たような主張だね。それをはっきりさせるために、上の文章の中の単語を適当に入れ替えてみる。

 「鬼畜英米に勝つためなんだから、兵役も国債購入も配給カットも受け入れろ。食糧難で死ぬ奴が増えようが知ったことか。死ぬ奴はそいつが弱いから悪いのだ。この大日本帝国政府に反対する奴は全て非国民であり、臣民の敵である。何か悪いことをしているに違いない。この苦難に耐えれない弱者に対する思いやりなんぞ必要ない。強い臣民だけが大日本帝国の未来に必要なのだ。
 強者だけでユートピアのようなアジア共栄圏を作るのだ!日本がまだ英米に勝利しないのはまだ臣民の努力が足らないからだ。より大きな痛みに耐えるのだ。それが新しい大日本帝国臣民の美徳だ。それが出来ないものは大日本帝国臣民ではないし、新しい大日本帝国には必要ない。」

 うわ、戦争の軍部のプロパガンダそのものだ(爆) 
日本はまだ太平洋戦争の真っ最中だったらしい。歴史は繰り返すということか。