中国の言論

 この間、中国人の友人に中国の言論状況を聞いてみた。

私「中国って公の場所じゃ中国共産党の批判が出来ないって本当なんか?」

友人「いや、出来るよ。」

私「本当に?例えばどんな場所で?」

友人「大学の講義とか、講演会とか・・・」

私「いや、私の言ってるのはそういうことじゃない。例えば新聞は政府を批判するかい?」

友人「それは出来ないねえ。だって、新聞は政府が発行してるんだもん。日本だって新聞社の社長をその新聞が批判したりしないだろ?」

私「ああ、それはそうだなあ。社長の悪口とか見たことないな。それにスポンサーに不利なこととも報道しないか、扱いが極端に小さいなあ。」

友人「だろ?金を出すところの悪口なんて書けやしないのさ。それに中国共産党の新聞に書いてあることだって嘘を書いてあるわけじゃないさ。視点が違うだけだよ。」

私「うーん・・・徹底的に共産党よりの視点で記事を書くのか・・・多様性は皆無だな。まあ日本の新聞社のしても、言われて見れば同じ事実に対して180度違う記事を書いたりするなあ。中国はその視点が中国共産党一辺倒なわけか。」

友人「そうだなあ。一応私的な新聞とかもあるらしいんだけど、俺は見たことないなあ。100部くらいの規模が小さいものらしいよ。それにはかなり過激な批判も載ってるらしい。」

私「そういや、あの日本への抗議デモに参加してるのはどういう連中なの?」

友人「ああ、大学生が中心だなあ。でも、あんなの一部だよ。俺は参加しようと思わないねえ」

 あくまでこの友人から聞いた話であるが、彼の話を総合すると、結局中国に言論の自由がないのは確からしい。この友人は規制された言論が当たり前の状況で育って来たので、それを不自然に思っていないらしい。だから大学の講義での政府批判を言論の自由、などと言ってしまうのだろう。
 今度は日本の戦争責任について聞いてみよっと。