さあ、おなじみの「若者はけしからん」社説がやってまいりました。

[日米中比較]「元気がないぞ日本の高校生」

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20050315ig90.htm

 「勉強が嫌い。消極的で自信がない。将来に悲観的で自分の国に誇りが持てない――。これが現代の日本の高校生気質だとすれば、あまりに寂しい。 」

 ほ〜、昔の高校生は勉強が好きだったのですか?積極的に自信に溢れていたのですか?将来に楽観的だったのですか?
 
 勉強関しては過去の日本の高校生のデータがないのでなんとも言えません。しかしながら、少なくとも私が高校生だった時も、勉強が好きだと言う生徒はいませんでしたよ?(勉強が出来る生徒も出来ない生徒もそうでした。)社説を書いている人(おそらく50代か、60代)の世代はみんな勉強が大好きだったのでしょうか?
 私の親父は勉強が嫌いだったと言ってましたけど・・・数少ない例外でしょうか?
 
 自信に溢れてる高校生、ってなんですかそりゃ?金も地位も職業もない高校生が自信を持っているとしたら一体何の根拠で。。。それはバ○とか世間知らずとか言う言葉で語られる種類のものでは・・・
 
 将来に悲観的って・・・あんたらマスコミが悲観的な将来像ばっかり流すからでしょうが!!若者は年金をもらえないだの、日本の国家財政が破綻するだの、老人国家になるだの、暗い情報の垂れ流しじゃないですか!!これで将来に楽観的だったらバ○ですよ!これをマッチポンプと言わずしてなんと言うのでしょうか?

 さらに次の文章です。

 「平日、学校以外の勉強を「ほとんどしない」という生徒が45%に上る。米国は15%、中国は8%だった。」

  「ほとんどしない」とは全く客観的ではありません。一体どの程度の時間なのでしょうか?

 「日本の高校生は授業以外の勉強時間が週6・5時間で韓国の約半分。調査国平均の8・9時間も下回った」
 
さあ、やっと具体的な数字が出てきましたね。でも、これってどうやって調べたのでしょうか?おそらく自己申告ですよね?(監視なんて付けれないと思うし)そんなもの信頼できるんでしょうか?アメリカ人も中国人も見栄っ張りだし。
 
 「今回の調査結果を見ると、勉強態度も問題だ。「授業中、よく寝たり、ぼうっとしたりする」生徒が4分の3もいる。逆に「自ら進んで勉強している」「わからなければ先生に積極的に聞く」という生徒はそれぞれ4分の1、3分の1にとどまる。学ぶ意欲と努力が乏しい。」
 
 これも自己申告ですよね?

 
「今の生活で何でもできるとしたら、何がしたいか」の問いに、「遊んで暮らす」の答えが3か国のうち日本が一番多く、38%もいた。自分の将来を「だめだろう」「あまりよくない」と悲観的にみる生徒も16%と飛び抜けて多かった。」
 
 何でも出来るんだったら、という質問自体が馬鹿げていますが、素直に答えているようです。「遊んで暮らす」のがなんでいけないのでしょうか?これって日本人の夢だったはずですよ?労働でもしたい、と答えろとでも言うのでしょうか? 自分の将来っていうのも、高校生がバラ色の未来を語るとは思えないのですが。。。それは控えめとか謙虚とかいう日本的な美徳なのでは・・

 「自信喪失感や閉塞(へいそく)感が広がっている」「青少年の規範意識道徳心、自律心の低下、いじめ、不登校、学ぶ意欲の低下などの課題を抱えているなどだ。」
 
 閉塞感って・・・ここ数年、マスコミがほぼ毎日、日本の悲観的な将来について垂れ流して来たじゃないですか!おまけに言うに事欠いて規範意識道徳心の低下と来たもんだ!!そんなもの測れるのか?そもそも外国の若者は規範意識道徳心に溢れているのか??外国に滞在したことのある私には信じられません。(私の滞在した町の中学生は喫煙、飲酒してましたよ?)
 
 「誇りも何も感じない、という日本の生徒が国旗で57%、国歌で65%もいる。1989年の調査より増えた。学校式典での国旗・国歌に「起立して威儀を正す」ことをしない生徒は7割に上る。イデオロギー的な嫌悪感を示す教師の存在が、背景にある一つの要因ではないか。」

おかしいですねえ。 オリンピックでは、みんな熱狂的に日本人選手を応援したじゃないですか!表彰台の後ろに掲げられる日本国旗を誇らしく感じたはずですよ!流れる君が代にだって感動したはずです。単に学校式典が退屈なだけじゃないですか?あんなもの自由参加にしたらどうでしょうか?校長先生のありがたい言葉(どうでもいい話が多い)を聞けば立派な人間にでもなれるのでしょうか?無理に出席なんてさせると「荒れる成人式」みたいなことになるに決まってます。私が高校生のころだって苦痛でたまらなくて、友達としゃべってましたけど?

「自国に誇りを持っているか、の質問に「持っていない」と答えた日本の高校生は半数近くに上った。国旗・国歌を誇らしく感じるという生徒は米、中ともに5割前後いるが、日本では1割強だ。」

 そもそも中国って基本的に言論の自由がないんですけど・・・経済成長してるので中国はオープンな国になったと思いがちですが、中国人の友人の話では、政府に批判的なことを公にいうのはやっぱりタブーらしいです。あくまで個人同士の話として本音を語るのだそうです。そんな国で国旗国歌を誇らしく感じないって答える人はあんまりいないでしょ!でもも、それでも半数ですか(笑)けっこうみんな正直ですね。
 一方「自由の国」アメリカの高校生は半数も星条旗を誇らしく感じてるらしいです。・アメリカの高校生の4人に1人はマリファナを吸ったことがあるそうです。(http://www.nida.nih.gov/MarijBroch/teenpg3-4.html#manyマリファナを吸いながら、国歌や国旗を誇らしく感じてるのでしょうか?おめでたいことです。

「自分の国を誇りに思い、素直に愛せないのは不幸なことだ。」

そうなのでしょうか?自分の国大好き〜Love v(* ̄▽ ̄*)〃▽〃)Loveーとか言って欲しいのですか?そんな感情の表し方はあんまり日本人的じゃないと思いますが。

みんなが自分の国を誇りに思い素直に愛している国、私の脳裏には直ちにあの隣国が浮かんできました。
 このアンケートを北朝鮮の高校生に実施すればどうでしょうか?きっとみんな勉強が好きなはずです!(金日成の生年月日とかを嬉しそうに答えてくれるはずです。)積極的に自信に溢れているでしょう!(だって金正日肖像画の周りの人民はみんな笑ってるし)きっと将来にも楽観的なはずです!(きっと世界社会主義革命が成功して、金正日が世界を統一するという楽観的な未来を語ってくれることでしょう!)もちろん、100%の生徒が「国旗・国歌を誇らしく感じ」るし、「学校式典での国旗・国歌に「起立して威儀を正す」」でしょう。(そうじゃない人は明日から高校に来れなくなるでしょうけど)
 
 そうか!読売の理想とする国家は北朝鮮だったか!
 
 なんとも意外な驚きの発見でした。