ニートについて語るのが流行ってるらしい

 ニートについて語るのが流行っているようです。
 私も現実逃避として便乗します。
 まずニートの存在はそれだけ日本は豊かである、ということです。
 だって、貧しい国では働かなかったら単純に死にますから(いや、働いても死ぬような極貧の国も地球上にはありますけど)
 私は某東欧にしばらくいたことがありますけど、あの状態をみたら日本の豊かさなんて夢みたいです。当然、みんな働かなきゃ食っていけません。専業主婦なんてほとんど存在しやしません。夫婦はほとんどみんな共働きです。(働き方は日本人から見れば実にいい加減ですけど)ニートなんているわけありません。彼らは日本を夢の国だと思ってます。
 その状態から日本を見れば、明らかなんですけど、誰かがニートの面倒を見て、なんとか食っていけてるから彼らは働かないのです。働かなきゃ食えない、なんて状態になればいやでも働くでしょう。
 豊かな時は「ニートけしからん、働け」なんて言っても効果はあまり期待できません。(というかこれで働く気になる人はそもそもニートにならないでしょう)
 ニートが存在しなくなるのは日本が二流三流国になった時でしょう。
そうすれば全国民がいやでも働かざるを得なくなり、ニートは消滅します。
 そんな時は来て欲しくないですけど。
 今のニート問題の取り上げられ方というのは「ニートが働かないとその分内需が減少して困る」とか専ら経済的な側面です。
 豊かさが原因で働かないのに「働いてもっと豊かに」というのはなんか根本から間違ってる気もしますが、みんながニートを問題だと思ってるのは主にそういう文脈です(よね?)。で、働いて稼いだ金でもっと消費しろ、と言うわけです。
 さて「豊かなんだけど、みんなが更に豊かになるべく労働意欲に溢れ、しかも金をバンバン消費する社会」という状況は想像しにくいです。っていうかそれって宗教団体みたいだぞ?(でも、そうなって欲しいんだよな。)
   
 貧しい → だから豊かになるために働く

これは非常に分かりやすい。

 それなりに豊か → もっと豊かになるために働く

これは前者に比べて相対的に意欲は少ないでしょう。

 うーん・・・・少なくとも現状においての積極的方法としては、実家から放り出すとか、強制収容所に入れるくらいしか、ニートを働かせる方法は無い気が。。。
 でも両方とも実際には難しいでしょうねえ・・・
 しかし、なんという先進国的な贅沢な悩みでしょうか!あの国の人たちが聞いたら大笑いするでしょう。