当たらぬ天気予報 風当たり 30、1日「雨」「晴れ」逆に 苦情100件超 平謝り 福岡管区気象台

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041101-00000071-nnp-kyu

いくら科学が進歩しても天気を100%予測するのは不可能だと私は理解している。
 基本的には雲の動きなどはカオスなので初期条件が少しでも違えば何時間後にどこにあ
る、という予測結果はすごく違うのである。
 この記事でも気象台は「予測がずれた」と言っているが、このカオスのことを指してい
ると思われる。
 ちなみに、地震、市場の動向、なども同じである。いくら科学が進歩しても確率的な予
想以上の事は出来無い。
 だったら地震学とかの学問は何をやっているのだ、という疑問が湧いてくる
が、実は私にも謎である。
 おそらく適当なモデルを仮定して、方程式(流体方程式だろうか?)を解き、それに合
う現象(データ)を後から捜す。あるいはデータをいっぱい取って、そこから、何か「普
遍的な法則」を探し出そうとする(実際出来るかどうかはかなり怪しいと思うが)という
ことをやっていると思われる。
 地震が起きた後で「前から起こると思ってたんですよ」という地震学者が現れるのはあ
る意味当たり前である。(それは「後だしジャンケン」のような気がするが)
 100人学者がいれば、100人違う節を唱えている訳で、そのうちの1人くらいはそれらし
いことを言っているものなのである。
 同様のことは株価予測でも同じで、100人トレーダーがいれば、1人くらいは大儲けする
のである。しかし、正確な統計をとれば、それは統計誤差と言う名の「まぐれ」にすぎな
いことが分かる。
 だから「私はこうして10円を1億円にした」という人の本を読んでも無駄である。
 この意味で地震学とか金融工学が「予言能力」という意味での科学であるかどうかは私には疑問である。
 同記事で「予報の精度が上がるよう、努力していきたい」などと気象台は言っているが、どうやって努力するつもりなのであろうか?私には不可解である。
 もし、正確な予測が出来るというのであれば教えて欲しい(ないと思うけど)