平成18年大相撲名古屋場所 雑感

 やはりと言うべきか。朝青龍の圧倒的な力を見せ付けられた場所だった。右ひじが万全ではないにも関わらず、相撲を長引かせないようにスピードとテクニックで補ってあり余る結果を出した。やはり格が違いすぎる。最後に白鵬が意地を見せ土をつけた。
 一方で他の大関陣の体たらくは目を覆うばかりであった。ひどすぎる。
 琴欧州はケガを治してないまま取り続けて明らかに劣化している。大関に上がった頃の強さはなりをひそめた。悪いことは言わんから、大関陥落覚悟で来場所休場しろ。このままでは9勝6敗か8勝7敗の万年大関で終わりだ。ケガさえ治れば元の強さに戻るはずだ。長い目で見ればそのほうが絶対にいい。
 千代大海は先場所と同じく、前半は大関に昇進したころのよう強さを見せたが、後半に失速。
 魁皇も相変わらず波が大きかった。日替わりで強い魁皇と弱い魁皇が出てくる。途中休場しなかったから去年よりはマシとも言えるのだが。。。一方で「破壊皇」の名だけは依然健在だったようで、朝赤龍を休場に追い込んだ。
 栃東はケガにも関わらず彼の持ち味である「うまい相撲」を存分に発揮して中日で勝ち越しを決めた。が、そこまでだった。あとはケガの悪化で黒星街道まっしぐらの体たらく。
 もはや白鵬と他の大関陣の力の差がありすぎだ。同じ大関の呼称を名乗っているのは非常に滑稽である。この意味でも白鵬横綱昇進が見送られたのは非常に遺憾である。っていうか、ファンをバカにしてるのか。何が朝青龍に勝ったら考えるだ。北ノ湖さんよ。あんただって、万全の成績で昇進したわけじゃないだろうが。北尾の呪いか?はたまた若乃花の呪いか?どっちかは知らんが、見る気を失くすような判断だった。審判部はアホである。
 さて、若い力士達に目を向けるとやはり稀勢の里である。若干20歳。小結で勝ち越しは見事である。前半は上位陣に苦戦したが、いい相撲を取っていた。後半取りこぼさなかったのが勝ち越しに結びついた。是非とも力を付けて大関に昇進してほしい。外人力士も好きだが、やはり日本人もがんばって欲しい。将来性十分である。同じ新鋭の琴奨菊は上位の壁に跳ね返されてしまった。これに懲りずにまた挑戦して欲しい。普天王は5枚目でまたも6勝9敗。。。。期待してたんだが。。。。上位の壁をどうしても破れないようだ。
 一方で外人力士の把瑠都は凄まじかった。上位の壁を物ともせずに4枚目で9勝。特に最終日の稀勢の里に見せた突っ張りは凄まじかった。一方で中途半端な変化相撲も多かったわけだが、最終日のような相撲を覚えれば・・・・・考えるだけで末恐ろしい。次期大関候補ナンバー1であろう。変化相撲で暗黒街道を走らないことだけを祈る。来場所は小結か?あとは日本語をちゃんと学習してくれ、インタビューで何を言ってるのかサッパリ分からん(爆)