小沢一郎の経済に対する考え方はどうなんだろ?

 彼は政界のフィクサーなどと言われているが、それは横において置いて、彼の経済に対する考え方を調べてみる。

 彼のHPにある過去の対談から引用。この当時は彼はまだ自由党の党首だった。

 「小沢一郎&植草一秀」ビック対談

 小沢 まったく深刻に受け止めていない。ある政治家が「日本経済は危機的状況だ」と訴えたところ、首相は「そんなことない。景気は悪くないよ」と軽く答えたという。その程度の認識なんだ。平成十四年度予算の財務省原案が内示されたからよく分かるが、小泉改革とは僕たちが主張する社会構造の本質的転換ではなく、財務省の一部にある「歳出の削減」という錦の御旗に乗っているだけ。だから、こんな大不況の中でも歳出削減を進めている。口先だけで中身のないことがハッキリした。

植草 (財務省主導の改革という)基本認識は小沢党首と同じ。改革はミクロの政策なので、景気対策と切り離してできる。例えば、特殊法人改革を細々とやるより、官僚の天下りに抜本的なメスを入れれば、特殊法人に対する役所のインセンティブを排除できて最も効果的だが、これは骨抜きの状態。財務省所管の政策投資銀行などには手をつけさせず、医療費の本人負担を二割から三割に引き上げたり、住宅取得の利子補給の打ち切りなど、最も力のない一般国民が狙い撃ちされている。

小沢 僕も「構造改革景気対策か」「財政健全か景気対策か」といった捉え方はしていない。口先だけでなく本気で改革に取り組む気でいるから二者択一のような対立的概念とは考えていない。すべてが役人のコントロール下にある日本の社会構造を変える革命的改革は一面ではデフレ要因ともなるので、改革が軌道に乗るまでは財政出動や民間活力を発揮するための大減税も必要だ。


財務省の一部にある「歳出の削減」という錦の御旗に乗っているだけ。だから、こんな大>不況の中でも歳出削減を進めている。口先だけで中身のないことがハッキリした。

おお、この一説は完璧だ。不況のなかでの歳出削減は駄目。ちゃんと分かってる!!良かった(笑)

>僕も「構造改革景気対策か」「財政健全か景気対策か」といった捉え方はしていない。>口先だけでなく本気で改革に取り組む気でいるから二者択一のような対立的概念とは考え>ていない。

 おお、景気対策構造改革は矛盾しない。これもまた完璧だ!!そうなのだ。これは小泉に批判的な人も勘違いしているのだが、そもそも構造改革と景気回復は関係ないのだ!

>改革が軌道に乗るまでは財政出動や民間活力を発揮するための大減税も必要だ。

 おお、これもまた、かなりいい感じだ。

 結論:小沢一郎の経済に対する考え方はほぼ完璧。(ただし、上記の対談から彼が変わっていなければだけど。)

 私の過去のエントリーで引用したこの2ちゃんねるのカキコが今こそ実現されるかも 
 
http://d.hatena.ne.jp/miyatake_gaiko/20050831


184 チョコボ 2005/08/31(水) 06:20:51 id:mVZmyKsP
 「極端な市場原理主義やグローバリゼーション」を否定し
「日本の伝統や文化を生かし、すべての人々の生活を守る安
心と安全の社会を築く」ことを目指す国民新党綿貫民輔
表)は、いまや本質的な選挙争点の提示に限りなく近づいて
いるのよ。
 その争点とはいったい何か?
 それは、アメリカの価値観(=弱肉強食・力による支配)
に屈服するのか、アジア的価値観(=相互扶助、相互尊重、
共生、寛容等)を擁護するのかという150年に及ぶ、古くて
新しい日本の争点である。それは同時に、アメリカ追従の
外交か、アジアに機軸を置いた主体的外交かという争点と
も連動するのよ。
 この本質的争点が了解された暁には、国民新党新党「日本」
田中真紀子民主党小沢グループの大同団結に
よる政権樹立のシナリオが見えてくるのよ。

 小沢よ。頼む。今度こそ民主党の党首になってくれ!