伝統を簡単に変えていいのか

 相変わらず忙しいけど簡単にエントリー。

 最近では女系天皇を認めるか認めないかという議論が盛んに行われているようで、有識者会議(笑)ではすでに女系天皇OKの方向で検討されているようだ。
 しかし、私は非常に違和感を覚える。伝統をそんなに簡単に変えていいのだろうか?今回の議論で私はあることを思い出した。
 大阪府の太田知事が大相撲の表彰の際に土俵に上がろうとして、相撲協会に固辞された事件である。理由は土俵に女性を上げるのは古来からのしきたりで禁じられているというものだったと思う。
 この件では賛否両論あったが、意外にも相撲協会の態度を評価する意見が多かった。女性でも相撲協会を支持する意見が多かったのである。もちろん古来からのしきたりには科学的な根拠などない。しかし、それでも相撲協会はそれを守るのである。それが伝統と言うものだと思う。
 翻って今回の女系天皇議論には拙速な印象を否めない。千年を超えて守られて来た伝統を1年やそこらの議論で変えていいものなのだろうか。染色体云々の議論などをしているものがいるようだが、なんか変だ。皇室制度などと言うものは元々非合理なものなのである。そこに合理的な議論を持ち出すことに意味があるとは思えない。非合理であろうがなかろうが昔からのしきたりを頑固に守ると言うのが伝統を言うものである。
 近年皇族に男子が産まれないことが問題となっているようだが。元々皇室には跡継ぎを絶やさないように側室制度と言うものがあった。近代ではさすがに側室の復活は出来ないが、それが出来ないまでも、皇室の男子を絶やさぬ努力は他の方面で行うべきである。それは旧宮家の復活である。皇室には旧宮家というのもがたくさん存在する。その宮家には実は男子がたくさん存在するのである。なぜ彼らも皇位継承者に含まれないのか。元々彼らはGHQにより皇籍を離脱させられたはずである。占領下で強要された政策は十分見直しの余地があると思う。今こそ彼らを皇籍に復活させるべきではないのか。

 さて、最後にやはりこれだけは言っておかねばならない。最近この皇位継承の問題をめぐって同盟を離脱する動きがあったようだ。しかも私が特に共感を持っていたblogが多かった・・・・_| ̄|○
 おまけに同盟の言いだしっぺがそれに関して何の発言も行っていない。それはあんまりにも冷たいのじゃないのか?
 いや、もう何も言うまい。小林よしのりじゃないけど私は静かにバナーを外すと共にこう言おう。

 「ブルータスよ。やっぱりね。」

 さよなら同盟。短い間だったけど世話になりました。私はまた元の一ブロガーに戻ります。