核融合について

 立花隆が日本の核融合が科学的な方法ではなく、政治的な思惑で決定されているという記事を書いていた。私は核融合が専門ではないのであるが、技術的なことに関して中々調べて書いている印象だった。(今までこの人の書いた科学記事にイマイチいい印象を持っていなかったのだけど)
 技術的なことはさておき、政治的な思惑については、業界ではみんなこのことに関して口をつぐんでいるので、門外漢である彼が書いたそうな。
 そういえば「田中角栄研究」が発表された時関係者が言ったそうである。「あんなことみんな知っていた。別に目新しいことはなかった」と。
 彼の主張が、本当だとすると、一体、ジャーナリズムは何のためにあるのであろうか?
 こういうことをいち早く発表し、国民に知らせるのがジャーナリズムの役割のはずである。田中角栄研究から何年経ったか知らないが(20年くらい?)、未だに彼のようなある意味「大御所」がこんなことをやっているのは何故なんだろうか?
 誰かが発表してから「あんなことはみんな知っていた」と言うのはあまりに不毛すぎる。ましてや、貴重な税金が使われていることならば、いち早く警鐘を鳴らすべきだと思うのだが・・・
 それはともかく、核融合は「正しい計画」が立てられたとしても私が生きている間には実用されそうもなさそうだ。石油をめぐる覇権争いは今後も続いて行くんだろうな。