「薔薇族」が休刊

 http://www.barazoku.co.jp/
読んだことは無いが、名前だけは知っていた。本屋の片隅に置かれていた覚えがある。
やはりインターネットの普及で特殊な性癖の人たちを対象とする
HPが出来て、こういうカルトな雑誌は役目を終えたのであろう。
噂の真相」も休刊だし、本屋の片隅に置かれていた雑誌たちはどんどん消えて行くの
であろうか。
 私はこの雑誌の名前を聞くと橋本治の「蓮と刀」を思い出す。
 内容は「同性愛の奨め」だった気がする。
 フロイト批判から「同性愛の奨め」に至るあの本の論理展開は今でも不可解であるが、
「桃尻語」で書かれた同書は文体、内容、共に衝撃的であった。
 今では三島由紀夫(未読)の評論などやって小林秀雄賞なぞ、貰っている彼であるが、昔はこんなこともやっていたのだ。隔世の観がある。
 しかし、小林秀雄の評論も妙なのがいっぱいあるので、似ている気もする。