今日のサンプロ

 久々の亀井静香(静香ちゃん?w)
 相変わらず、大きな政府、高福祉、弱者に優しい政治家である。
彼は地方の経済はまだ悲惨、とかいう主張は色んな人に批判されてた。
田原さんに、「大きな政府がいいんですか?」と聴かれて「いや、小さい
方がいいと思うけど」なんて矛盾したことを言ってのは愛嬌。
 でも、彼は明らかに大きな政府論者。小泉とは対極をなす。
(ちなみに小泉もはっきりと小さな政府とは言わない)
前にも書いたのだが、「不景気になったら民間人が金を使わなくなって、
金が世の中にまわらなくなる、だから政府が公共事業をバンバンやって代わ
りに金をまわして、景気を回復させる」と言うのは果たして時代遅れなんだ
ろうか?
これに対する小泉の理論は
「景気なんて放っておいても民間企業は自助努力で勝手にがんばる。政府
はそれを邪魔しないでおこう」
なのである。
 しかし実際には大阪の町には日雇い仕事にあぶれた浮浪者のテント村が増大
している。(彼らに新規産業など興こせるはずが無い)
 潰れる企業の方が、新しく出来た企業よりも多いらしい(これは
田原、堺屋太一の受け売り)。
 もちろん失業率も小泉内閣発足時よりも増大。大企業も昔では考えられない
くらいのリストラ、新規採用手控えをやって、財務内容をよくしようとしてい
る。(これが自助努力なんでしょうか?)
 もはや日本は阿鼻叫喚の弱肉強食の社会へ一直線。小泉とその手下の竹中は
アメリカ型社会の基礎を築いたといっていい。もう、この流れは止められない
無いだろう。
 同番組には田中康夫長野県知事も出ていた。彼は地方の義務教育費切捨てに反対
であるという。
 彼の政策には色々疑問符がつくが、この点では彼には賛成である。
教育というのはその人間が生まれや育ちに関係なく、親の属する階級から抜け出
せる数少ない手段である。
地方の教育費を国が切り捨てたら、東京など、財源豊かな都道府県と地方の豊か
な子女が「勝って」お仕舞いである。
 これは容易に階級の固定化につながり、日本が階級社会になってしまうではな
いか。
 小泉改革の正体はどうも、「単なる財政切り詰め」なのではないか?
大衆の人気と財務省の意見以外は何も見えてないのではないか。
 サンプロを見て、その印象はますます強まった。