ナベツネが辞めちゃった。

 スカウトが巨人に引き入れようとしている大学生に金を渡したから辞任するという。
本当であろうか?私には納得できない。
 こんなことどの球団でもやってそうなものである。こんな理由で辞任などするのであろうか?
どうも納得できない。
何か他の理由がある、と勘繰ってしまう。
 世界は違うがこういう辞任劇は前にもあった。
 福田前官房長官が辞めた時である。
 彼は年金問題云々とか言っていたが、結局は北朝鮮問題をめぐる首相との意見の食い違いであった、というのが最近の専らの風評である。
 話をナベツネ辞任に戻す。
 彼は悪者役を一手に引き受けていたが、これで悪者はいなくなった。
今までは、1リーグ制推進=悪者、2リーグ制維持=正義、という単純な図式で報道が行われていた。
 悪者のナベツネを許すな、という勧善懲悪劇という訳である。正義の味方は古田とライブドアの社長であろうか?(スポーツ評論家の某氏もこれに付け加えていいかもしれない)
 もちろんこれは物事の本質を見ない馬鹿馬鹿しい「作り話」であるが。国民感情は平均的にこういう方向に収斂していた、と私には見える。
 問題は、プロ野球という「産業」の経営悪化をどうやって食い止め、復活させるか、ということである。
 1リーグ制や2リーグ制というのはその目的のための手段に過ぎない。問題はどっちをとれば経営が成り立つか、ということである。
 この辺の話ではナベツネ氏の構想はかなり具体的だった気がする。反対派の意見はどうも万年野党的で具体案にかけていた。
 今は「正義の味方」は勝利のの美酒に酔っているが、いずれは酔いが冷める。その時に現実の深刻さに気づくであろう。
 その時に「悪の権化」は消え、「正義の味方」は振り上げた拳の行き所が無くなった形になった、という現実に気づく。今までは反対ばかりをいっていれば良かったが、今度は責任が自分の方にのしかかって来る。
 その時に正義の味方は具体案を示し、プロ野球を立て直すことは出来るのであろうか?
 これからも楽しめそうだw 
 まったく!プロ野球を見るよりも「場外乱闘」の方が面白いのはどういうわけだw