「アクメツ」を読んだ。

 少年チャンピオンに連載中の漫画である。
 内容は簡単に言えば政治における「守旧派=悪」「改革派=善」というオーソドックスな勧善懲悪の図式で世の中を割り切り、守旧派の政治家、官僚などを「一人一殺」していく、というものである。
  読むと中々痛快であるが、はあ、世の中ここまで単純だといいなあ」なんてため息が出てしまう。
漫画の中では明らかに「野中」「青木」「亀井」と思われる人物が出てきて、徹底的に悪者に描かれている。
 それはどうも彼らの顔が「悪人顔」だかららしい。
 今度の選挙の結果次第では「守旧派」が息を吹き返すのであるが、それが悪いこととは私には思えない。
 従来の利益分配型がいけない、というものの、はたして、個人や地方の自助努力だけで国が成り立つかどうかはかなり議論の分かれる所だと思う。
「古い」政治を否定したものの、「新しい」政治の形など誰も分かっていないのである。