小林よりのりの主張
昔から彼の漫画を読み続けているが、彼の主張は良くも悪くも「守旧派」で
ある。彼はひょっとしたら自民党の「守旧派」なんかより、さらに徹底した
「守旧派」かもしれない。
彼のイラク戦争反対論は非常に明快で私も大賛成である。
しかし小6少女の殺人事件の解釈にはかなり疑問符がつく。
彼の思い描く、地縁に基づいた情の深い、家族主義的な関係性や、戦後、家
族主義の代わりをしてきた会社主義がゆるやかなものになりつつある現在、彼
の主張はどの程度通用するのだろうか?
家族主義への懐古は結構であるが(っていうか俺もそれに戻ったら一番良い
と思うが)、それを再生するのはいまや困難かもしれない。
しかし、あたらしい時代の関係性は未だに提示されていないのも事実。
彼にはさらに頑張って欲しいものだ。